厨房便り
「コロナと食事」
2024-03-13
カテゴリ:梅の香
■■■特別養護老人ホーム梅の香■■■
今年に入り、これまで新型コロナウイルス感染症の無かった梅の香でもとうとう発生しました。感染防止対策に努めていましたが、完全に不あえぐことが難しいと分かりました。
基本である手洗いや手指消毒、うがい、体調が悪い時は無理せず出勤しない事などを改めて見直す機会となりました。
食事に関してはこれまで皆で顔を合わせ食べていたのに、1人1人居室で過ごすようになり、職員の防護具服での見慣れない姿、無機質な使い捨ての食器、自身の体調不良などで精神的にも肉体的にも食べたい欲求が湧いてこなかったと思います。
いつもなら残さずに食べて下さっていたご利用者でも、なかなか食事が進まなかったり、ご家族の差し入れさえも残されることなどがありました。
その後、コロナが収束し、これまでの日常に戻られると『いやあ、良かった』と涙ぐまれたり『ホント、怖かったよお』とそれぞれ話して下さいました。
そして、食事量も徐々に増え、ご家族差し入れのケーキもペロっと完食されたのにはビックリしました。
『食べる事は生きる事』ご利用者にとってはまさに言葉通りだと痛感しました。
【文:池田】