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施設長のブログ

2019年度

2018年度

「令和に願う」

2019-05-12
■■■特別養護老人ホーム万葉園■■■
 天皇が皇位を継続するに当たり「上皇陛下に敬意」「国民を思い、国民に寄り添いながら」というお言葉を述べられました。上皇陛下のように平成の平和な時代を令和にも引き継いでほしいという思いは、すべての国民の願いであることは言うまでもありません。
さて、私たちの老人福祉施設でも「寄り添いながら」という言葉は利用者を介護する現場では常に念頭に置いてサービス提供しなければなりません。関わり方次第で相手のご利用者の反応も違い、信頼関係を築けたり、あるいは気分を害するような態度を取らせてしまったりと思わぬ結果をもたらすこともあります。基本的な言葉使いや接遇、そしてコンプライアンスルールに則った行為は勿論ですが、心を込めて接する誠意の大切さを学ばされます。
5月は田植えが始まり、蛙の鳴き声が田舎の風情を醸し出す季節です。震災直後は聞かれなかった蛙の鳴き声が、田植えをした年にどこにこんなにたくさんの蛙がいたのでしょうかと思わせるほどの蛙の合唱に、懐かしさと安堵感を覚えたことを思い出します。震災前のように田植え靴を履いて、苗を運び、四隅や欠株を手植えして、お日様が沈むまで田んぼで過ごすことができることにありがたく思えるのは年を取ったせいかもしれません。でも、田んぼの話をご利用者にお話しすると あまり話をしなかったご利用者でも話を返してくれることが多くあります。尋常小学校の話でも同様で、懐かしそうにお話しされる姿は嬉しそうです。
 時代が変わり、人生100年の時代に突入しました。人間は健康に生きれば130年の寿命があるそうです。しかし、不健康な要素があるがために全うできないとある博士がおっしゃっておりました。一番影響があるのは食生活だそうです。食べることが一番大事であることは、だれもが知っていることですが、できていない。食文化が注目され、おいしい食事から健康な食事に関心が移り、とても良いことだと思いますが、「○○が健康にいい」と聞けば飛びつき、次から次と買いあさって食す。本来はあらゆる食品を少しずつ万遍なく摂取すれば問題ないわけですが、好き嫌いなどで偏った食事、お腹10分目の満足のいく食事量、いつでもどこでも食べられる食環境など、不健康な食事の要因がたくさん考えられます。私自身も思い当たるところがたくさんありますので、半分は自分に言い聞かせているところもありますが・・・。
ところで、施設では管理栄養士がいるので、綿密に計算された食事メニューを作成し、個々に合わせたものが提供されます。水分もしっかりチェックし、食べれていない時は、代わりになり食品を考えたり、食べさせ方を工夫したりと常に変化に注視しています。
今月107歳を迎えるご利用者がいらっしゃいます。大正、昭和、平成を生き抜き、さまざまなドラマを見てきた彼女が、令和の時代を「良い時代だ」と感じていただけるそんな時代になってほしいと願います。
                                           【文:高玉】
                                                                                                                                                                                                   
                                                                                                                                                                                

「グループホームでの看取りについて」

2019-03-15
 グループホームとは、介護保険が開始された当時、65歳以上の認知症(自立して共同生活が送れる程度の軽度から中程度の症状)によって介護を必要とする要支援・要介護の人達が5~9人前後の少人数で介護スタッフと共同生活をしながら、家庭的な雰囲気の中で介護や機能訓練を行い認知症の症状をやわらげることを目的とした介護サービスです。他の介護施設等とは異なり、小規模で家庭的な雰囲気の環境を提供することに重点が置かれ、重度の要介護者があまり入居していないのではと思っている方も少なくないと思います。
グループホーム石神の利用者の心身状況も年月を経ることに重度・重症化してきており、グループホームでの生活が困難になるケースも増えてきています。例えば、入浴では特殊浴槽、食事では塩分制限やミキサー食などの提供や医療的ケアなど。このように重度・重症化し医療的ケアが必要になってきた場合は、利用者や家族と相談した結果、医療機関への入院、特養などへの入所で対応しているのが現状で、看取りは平成25年3月に開設してから実施したケースがありません。家族の中には、本人(利用者)が元気な時に「自分に何かあった場合は、人口呼吸器などの延命はしなくても良いから」と言われており、本人の意思を尊重したいので、最後までグループホームでの生活を希望される方もおります。家族へは看取りが現状では出来ない理由(下記の課題等)を説明し理解していただいておりますが、今後、「看取り」は避けて通れない状況になってきているのは現実です。
看取りを実施する場合の課題
①本人・家族の意思確認
②人員配置(夜間は1ユニット1名介護職員配置であるので負担が大きい)
③医療機関との連携
④家族との連携
⑤管理者・介護職員・看護職員との連携
⑥介護職員の精神的負担
⑦介護職員の研修(看取りの経験がない職員が多く、スキル不足など)
⑧他入所者への配慮(職員の手間が多くなり、他者へのケア不足など)
⑨医療行為の実施(介護職員の医療ケアの限界など)
⑩設備が不十分(ハード面での準備、体制も不十分など)
⑪福祉用具(看取りの際に必要な福祉用具不足)
上記以外にも課題はあると思いますが、他職種間で看取り介護の体制構築・強化を図りながら前向きに取り組んでいきたいと思います。
 
                                           【文:伊関】

新しい経済政策パッケージは誰のため

2019-01-28
■■■ 特別養護老人ホーム福寿園■■■
 平成31年2月13日開催、介護給付分科会において、「2019年度介護報酬改定について」が議論され、その資料が公表されました。
 この中に、「介護職員等の処遇改善加算に係る加算率について」が記載され、現行の処遇改善加算と別に「特定処遇改善加算」の名称で新しい経済政策パッケージに基づく介護職員の更なる処遇改善の加算が示されました。そうです。「月額平均8万円相当」が独り歩きしている例のものです。
サービス区分
特定処遇改善加算
現行の処遇改善加算
新加算Ⅰ
新加算Ⅱ
加算Ⅰ
加算Ⅱ
加算Ⅲ
訪問介護
6.3%
4.2%
13.7%
10.0%
5.5%
通所介護
1.2%
1.0%
5.9%
4.3%
2.3%
(介護予防)認知症対応型通所介護
3.1%
2.4%
10.4%
7.6%
4.2%
(介護予防)認知症対応型共同生活介護
3.1%
2.3%
11.1%
8.1%
4.5%
介護老人福祉施設
2.7%
2.3%
8.3%
6.0%
3.3%
(介護予防)短期入所生活介護
2.7%
2.3%
8.3%
6.0%
3.3%
 新加算は、「サービス提供体制強化加算」「特定事業所加算」「日常生活継続支援加算」などの取得状況を加味して加算率を二段階に設定されています。また、現行の処遇改善加算とは別の加算として設定されており、現行の加算の取扱いに変更はないとのことです。
 つまり、現行の処遇改善加算とは別に、介護給付費に新加算の加算率により算定された特定処遇改善加算額が支給されることになります。簡単な試算をしてみました。
 特養福寿園
 (処遇改善加算額:1,232,260円/月)(処遇改善加算Ⅱ:6.0%)(経験10年以上の介護福祉士の人数:7名)
  1,232,260円÷6.0%≒20,537,000円 (現行の処遇改善加算算定前の介護給付費)
 20,537,000円×2.7%≒   554,000円(新加算Ⅰの場合の特定処遇改善額)
 20,537,000円×2.3%≒   472,000円(新加算Ⅱの場合の特定処遇改善額)
 月額8万円相当の処遇改善とすると、7名×8万円=560,000円が必要
 554,000円-560,000円=▲ 6,000円
 472,000円-560,000円=▲88,000円
 新加算Ⅰの場合では年間72,000円、新加算Ⅱの場合では年間1,056,000円の事業所負担増となるのです。現行の処遇改善加算に対応する支給とは別に負担しなければなりません。
 福寿園ヘルパーステーション
 (処遇改善加算額:230,980円/月)(処遇改善加算Ⅱ:10.0%)(経験10年以上の介護福祉士の人数:1名)
 230,980円÷10.0%≒2,309,000円(現行の処遇改善加算算定前の介護給付費)
 2,309,000円× 6.3%≒  145,000円(新加算Ⅰの場合の特定処遇改善額)
 2,309,800円× 4.2%≒  97,000円(新加算Ⅱの場合の特定処遇改善額)
 月額8万円相当の処遇改善とすると、1名×8万円=80,000円が必要
 145,000円-80,000円=65,000円
  97,000円-80,000円=17,000円
かろうじて、他の介護職員へも処遇改善ができる状況です。
最も衝撃的なのが通所介護です。
福寿園デイサービスセンター
 (通所介護処遇改善加算額:224,060円/月)(処遇改善加算Ⅱ:4.3%)
 (認知症対応型通所介護処遇改善加算額:108,960円/月)(処遇改善加算Ⅱ:7.6%)
(経験10年以上の介護福祉士の人数:2事業単位計6名)
 224,060円÷4.3%≒5,210,000円 (通所介護の現行の処遇改善加算算定前の介護給付費)
 108,960円÷7.6%≒1,433,000円 (認知症対応型の現行の処遇改善加算算定前の介護給付費)
 5,210,000円×1.2%≒62,000円(通所介護の新加算Ⅰの場合の特定処遇改善額)
 1,433,000円×3.1%≒44,000円(認知症対応型の新加算Ⅰの特定処遇改善額)
 計 106,000円
 5,210,000円×1.0%≒52,000円(通所介護の新加算Ⅱの場合の特定処遇改善額)
 1,433,000円×2.4%≒34,000円(認知症対応型の新加算Ⅱの特定処遇改善額)
  計 86,000円
 月額8万円相当の処遇改善とすると、6名×8万円=480,000円が必要
 106,000円-480,000円=▲374,000円
 86,000円-480,000円=▲394,000円
 新加算Ⅰの場合では年間4,488,000円、新加算Ⅱの場合では年間4,728,000円の事業所負担増!!!  
 当法人は複数のサービス区分で介護サービスを提供していますが、給与規程は同一のものとなっています。このようなサービス区分間で大きな差がつくことをどのように規定すればよいのか想像もつきません。経験10年以上の職員と経験9年の職員では大きな給与差がつくのですよ。
 このシステムでは、加算率が固定されていますので、売り上げが同じであれば、次年度もその次の年も処遇改善加算額は同じです。経験9年目、経験8年目の職員が10年目になり該当職員が増え続けた時どうすれば良いのでしょう?今年採用した職員が10年後に該当職員になったとき月額8万円相当は一体いくらになってしまうのでしょうか。「10年間頑張れば8万円相当の賃金改善が待っている」と妄想させていますよね。「事業所の裁量で配分を認める」としていますが、人の組織を分断するような制度設計を平気で作っておきながら、最終的には事業所に責任転嫁することになっています。
 地域密着型や小規模多機能型など売り上げが小規模の事業所では、このシステムを導入できるはずもなく、経験豊富な介護福祉士が、大規模事業所に転職することを促しているシステムと見えてしまうのは私だけでしょうか。
【 文:施設長 菅原 武 】

「介護をもっと知ってもらう」

2019-01-28
 
■■■特別養護老人ホーム万葉園■■■
 
 先日、ある会合に出席した時の事です。地域の中に、1人暮らしで誰も面倒を見る人がいない高齢の方がいて、気になってときどき訪問し、安否確認しているという方がいました。「近くの隣組の方たちは付き合いがないのか、高齢者がいることすらわかっていないかも知れない、もしもの時は困ります。どこに相談すればいいのか、どこで対応してもらえるのかわかりません」と話されていた。この時、窓口である地域包括支援センターの認知度が低いことに改めて気づかされました。また、介護については家族など近い人に介護する方がいる人は、関心を持っていますが、そうでない働き盛りの方は、全く関係がなく関心もないのかもしれません。ですから、老人ホームという言葉は分かっていても特別養護老人ホームと有料老人ホームなど施設の区別がつかない人は多いでしょうし、介護サービスの種類や介護保険で出来ることなども知らない人は数多くいると思います。それを考えると、もっともっと介護について知ってもらわないと、本当に必要としている人に届かないサービスになってしまいます。
 介護というと大変だというイメージが大きいようですが、福寿園の施設長が3Kは「感謝・感激・感動」と話されたように、他の職種では味わえない人と人との繋がり、思いやりや暖かさなど、心に沁みて豊かな心にしてくれることがたくさんあります。サービスをしている側なのに逆に教わることがたくさんあって、人生の大先輩からのメッセージは我々を育ててくれています。この素晴らしい仕事のよさをたくさんの人に広めたいと願います。
 先日、当施設で施設体験・見学会を2日間地域の住民の方を対象に実施しました。施設見学、疑似体験・安全な移乗・オムツの当て方選び方・施設の食事試食など合計32名の方が体験されていきました。みなさん、来てよかったと喜ばれていましたし、実際に介護されている方はすぐに試してみますと意欲的でした。会話をする中で、「施設には家族以外は入ってダメだと思っていた」「施設を見学したのは初めてです」「ボランティアは歌とか踊りができる人がするものだと思っていた」など開かれていない現状を知らされました。サロンや勉強会の開催、サークル活動への出張、地域のイベントへの協賛などで地域に貢献できている施設もある中で、当施設では何ができるか検討していきたいと思います。そしてもっともっと介護、施設について理解していただけるような方法を考えていきたいと思います。
                                 【文:高玉】
疑似体験にて集合写真(第1班)
 
 
 
 70代の方は「こんな風にはなりたくないね」「歩くのが大変だわ」
 60代の方は「運動は欠かさずやるようにしよう」
 50代の方は「筋トレにいいかもね」
など、それぞれの感想がありましたが、「高齢者は大変なんだね」としみじみと感じられたようです。

福祉避難所を市民に公表しないという選択

2018-09-24
 大正時代の関東大震災に遭遇し、火災旋風などの調査に従事した寺田虎彦氏が「天災は忘れたころに来る」の伝説の警句がある。しかし、近年は、「忘れたころに」は当てはまらず、大災害の数時間後に新たな災害が発生することは否定できない時代になっている。2018年に特に大きな被害があった災害として、平成30年西日本豪雨、9月の台風21号、北海道胆振東部地震が記憶に新しく、多くの犠牲者の方々が命を落とされ、多くの被災者が避難生活を続けている。心からお悔やみとお見舞いを申し上げたい。
 私達も、2011年の東日本大震災、東京電力福島第一原子力発電所事故により、避難で困難な生活の影響から震災関連死の方も含め多くの尊い命を落とされた方々と関わってきた。また、私自身、今年の6月に7年3か月ぶりに借上げ住宅から震災前の自宅に帰ることができた。今年の災害や熊本地震を見ても長く、厳しい避難生活が続くことが心配される。
 東日本大震災や熊本地震後に、一般の方々の避難所での生活に支障があることから、高齢者、障がいのある方を対象に福祉避難所を開設する動きが全国的にみられるようになった。
 当、南相馬市でも平成26年に市内の介護保険施設、障がい者福祉施設、児童施設のうち18法人、31施設と南相馬市が「南相馬市災害発生時における福祉避難所の設置運営に関する協定」が締結され、数年前も台風の大雨で河川が決壊するということで、避難所が開設される動きがあった。
 しかし、契約締結後の考え方で、福祉避難所を市民に公表すると、人が集まって混乱を生じる恐れがある。ということで、公表せず、安全な施設を確認し指定し、役所職員等が一般避難所を回り、福祉避難所への移動が必要とした方を移すという考えが示された。
 先日おこった北海道地震の新聞報道で、「福祉避難所開設、公表せず」札幌市「混乱を避けるため」という見出しの記事を目にした。記事によると、地震後の翌日、翌々日に一般の避難所で生活するのが困難な2人を確認し、指定した2か所の福祉避難所に移動させた。しかし、北海道難病センターに、排泄や日常生活に配慮の必要がある難病患者が7人いたが、停電と断水で小学校を紹介されたが、外国人観光客があふれ、避難を断念したが、福祉避難所の説明はなかったという内容である。
 たしかに、避難施設が安全かどうか確認しないで公表すれば、支援の必要な人以外も殺到し混乱を招くという考えのもとの判断なのだろうと思う。
 しかし、認知症の高齢者にとって環境の変化や不安な思い、おむつ等の使用で排泄の課題、嚥下の問題でおかゆ等の食事形態の問題、褥瘡対策や身体麻痺への支援等、一般避難所での生活は困難である。
 このようなことであれば、安全を確認し受入態勢が整った施設を確認し、受け入れ条件を明確にし、速やかにすべての人々に情報提供することが必要ではないのかと思える。「混乱が予想される。起こるかもしれない。」というリスク管理を優先することはより良い解決にはならないと考える。記事の中でも「内閣府のガイドラインには、災害時に福祉避難所を開設した際は、支援の必要な人や家族らに、場所などを速やかに周知すると記載してある。」
  

           特別養護老人ホーム梅の香 施設長 大内敏文
 

2017年度

懇談会に参加して

2018-03-21
 先日、地域懇談会に出席してきました。事務局は社協で参加者はサロン関係者、民児協、行政区長、福祉活動推進員、シニアクラブ、相談支援事業所、赤十字奉仕団等の方々で、実際に問題となっている事柄をテーマに揚げて懇談しました。昨年から行われている懇談内容で多かったのは、地域の誰もが安心して暮らせる支え合いのまちづくり」そして次に多いのは「一人暮らし高齢者などを地域でどのように見守るか」ということでした。
 私が参加したグループの方からの実例として、高齢世帯の男性が物忘れがひどくなり具合が悪くて病院に受診に行こうとしたら、保検証が見つからず大騒ぎをして大変だったケースが1度だけでなく相次いだため、区長さん自身が高齢者の方たちの保険証を預かり管理することで、紛失することなく安心して受診ができているということを話されました。その区長さんは地域の方との信頼関係や統率力がある方で、何よりもどうにかしなくてはという気持ちで行動に移られた訳ですから凄いと感心致しました。
そして、社協より昨年の懇談会の問題提起に対しての取り組み状況を教えていただきました。
高齢者の移動手段については
①3月1日より開始される「定額タクシー」
②運転免許証返納者の身分証明書になる「運転経歴証明書」を南相馬市に提示すると(65歳以上)1万円分のタクシー利用券の配布(一人1回限り)
③東北アクセスの南相馬市原町区~仙台市又は福島市の路線バス利用で運賃支払い前に提示すると運賃が半額になる。
④厚生病院の巡回バス利用
⑤小高区内のお出かけや小高区から原町区へスーパーや病院へ行くときに利用できる
ということでした。
 高齢・独居世帯見守り、安否確認では民生児童委員の更なる協力を求めたこと、送迎付き介護予防交流事業の元気塾の実施、各地区でふれあい交流会の実施があげられました。しかし現実問題として男性の参加が著しく少なく、男性を呼び込むための有用感を持たせる工夫や魅力あるものにする工夫の検討が必要になったようです。
 その他助成金等の支援によりコミュニティ作りの促進や高齢になったときの準備や備えのための講座の開催などの取り組みが挙げられました。
さまざまな取り組みを企画しても実際利用される方は同じ顔ぶれという現状もあるようです。地域の近隣のお世話してくれる方の育成には力を入れ、高齢者や各世帯の状況の把握ができれば支援の必要な対象者や不足している支援を導き出すことができます。
 懇談会はさまざまな意見が飛び交い、時間が足りないほどでした。お話を伺いながら施設の立場として何ができるか、具体的な取り組みをしっかり検討し、地域の問題解決に協力できるよう担っていきたいと感じました。                                                        【文:施設長 高玉】

目標を持って

2018-02-01
■■■特別養護老人ホーム万葉園■■■

 施設を取り囲む垣根には山茶花の花が色鮮やかに咲き誇り、北風吹く冬の寒さに絶え忍ぶ姿は、「頑張りましょうね」と語り掛けられているようです。夜は玄関脇にクリスマスに飾られたイルミネーションが私たちの目を楽しませてくれました。そんな年末年始も終わり、あっという間に1年が過ぎてしまいました。
 さて、平成30年はどんな年になるのでしょうか。1年前のお正月、今年こそはと掲げた目標はどれだけ達成できたでしょうか。50パーセント達成は合格ラインでしょうか。大きな目標だと挫折してしまいそうなので、ちょっと頑張れば達成しそうな目標をいくつか掲げ、一つずつ達成クリアできたら喜びも自信に繋がり、やる気も元気も出てきそうです。結婚願望のある人は婚活の情報をいち早くキャッチし実現して欲しいし、マイホームを考えている人は理想のマイホームを持って欲しいです。どんな目標でも、目標があると自ずと進む道が見えてきて、今何をすべきかを考えます。整理整頓が上手な人は仕事ができる人と言われていますが、必要なものがすぐに取り出せて、効率よく進むことからその言葉は納得できますね。頭の中も整理整頓できれば、近道が見えてくるかもしれません。職場でもプライベートでも目標を掲げ、来年の今頃は「達成できました」と言えるようになっていたいですね。
【文:施設長 髙玉】
 
 

介護保険事業計画のゆくえ

2018-01-17
■■■特別養護老人ホーム福寿園■■■
新年おめでとうございます。休業中であった特養「梅の香」もいよいよこの4月から再開することが決定し、再開準備と介護報酬改定の重なり合う忙しさを控えておりますが、足元をしっかり見据えて本年も職員一同前進してまいりますので、ご支援よろしくお願いいたします。
平成30年は、南相馬市においても「第7期介護保険事業計画」策定期となります。団塊の世代が75歳以上となり高齢化が一段と進む平成37年度に向けて、これまでの施策の実施状況や課題等を踏まえ、「地域包括ケアシステム」を深化・推進し、高齢者の自立支援・重度化防止、医療・介護連携の推進、地域共生社会の実現に向けた取り組みを推進するとともに、介護保険制度の持続可能性の確保に配慮しつつ、高齢者福祉及び介護保険事業の更なる充実が求められております。
【南相馬市人口・人口構成比の推計】
※H24~H28の住民基本台帳を基に「コーホート変化率法(対象の集団について、過去における実績人口の動勢から「変化率」を求め、それに基づき将来人口を推計する方法)」で算出。
 
皆さんも既にご承知のように問題となるのは、若年齢層・生産年齢層の人口減少と短期間での急激な後期高齢者の増加による介護・予防給付対象者の増加です。こえらのことは、介護の担い手の減少、介護保険料と社会保障費の増額を意味します。75歳を境に要介護認定率が一気に跳ね上がるこれまでのデータから、健康寿命を延ばし、要介護状態期間を短縮する施策の実施が急務となっています。
介護保険法第4条(国民の努力及び義務)では、「1 国民は、自ら要介護状態となることを予防するため、加齢に伴って生ずる心身の変化を自覚して常に健康の保持増進に努めるとともに、要介護状態となった場合においても、進んでリハビリテーションその他適切な保健医療サービス及び福祉サービスを利用することにより、その有する能力の維持向上に努めるものとする。 2 国民は、共同連帯の理念に基づき、介護保険事業に要する費用を公平に負担するものとする。」と定められています。
想定外だったのは、共同連帯の理念に基づく公平負担が、医学の発展による平均寿命の延びと要介護状態の長期化に耐えられなくなる期限が急激に迫ってきてしまった事です。更に、生産年齢層人口減少が「要介護状態となった場合においても、進んでリハビリテーションその他の適切な保健医療・福祉サービスを利用すること」を阻んでいます。国が積極的に推進する「地域包括ケアシステム」の理念は、地域社会における理想の将来像のように描かれていますが、社会資源の先細りが明確となっている以上、人口構成比率の高い高年齢層の方々自らが、他者に頼らずに生きる道を作り上げていかなければならないことになります。
高齢者総合計画や介護保険事業計画など今後の生活に直接影響を及ぼすものについて、「行政が中心となって作り上げていくもの」などと傍観者になってしまわないよう、大きな声を出していただかなくてはなりません。「南相馬市高齢者総合計画」は1月4日~2月7日までパブリックコメントに付されています。是非ともご確認の上、多くの意見が集まることを願っています。
 
※推計・推移データ 南相馬市長寿福祉課提供資料より
【 文:施設長 菅原 武 】

平成30年4月小高区、特別養護老人ホーム「梅の香」の再開が決定される!

2017-12-29
■■■ グループホーム石神  石神デイサービスセンター ■■■
東日本大震災・東京電力福島第一原子力発電所事故から6年10カ月を迎えた、12月22日に当法人の理事会が開催され、全会一致で平成30年4月1日休止していた特別養護老人ホーム「梅の香」を再開することが決議されました。
原発から20キロ圏内で避難区域の南相馬市小高区は、平成28年7月に避難区域が解除されました。当初、梅の香の再開目標を平成29年4月として準備を進めましたが、再開にいたらず、平成29年秋以降の再開に目標を変更し準備を進めてまいりましたが、ようやく今回の決定に至りました。
再開できなかった要因は、原発事故により子供達を抱える多くの職員が、子供の安全安心な将来を必死に守ろうと、苦渋の選択から避難を選択した者を含め百名近くの職員が退職となり、これまで、様々な努力をしてまいりましたが、思うように職員が確保できなかったことです。
震災からこれまでの国県市等の様々な支援により、退職した職員が戻り、県外から福島のためにと篤い志を持った多くの方々に仲間に加わっていただきました。今回、梅の香を再開することにより浪江町から避難し、子供を持つご夫婦が浪江町に帰還することで梅の香のスタッフとして加わっていただきました。また、震災前に梅の香で働いていた職員の中から再開に合流する職員もおります。
しかし、再開前の利用者定数は60床、職員数46人でありましたが、今回の再開は、地域密着型指定の20床、職員数16人程度でのスタートを予定しています。
現在の小高町は、2,300人を越える方が帰還され、毎月80人程帰還者が増えていると聞いています。どこに住んでも安心して暮らせる町の一助となるためショートスティを含めた再開に漕ぎ着けたいと考えております。
再開後の経営も壁あり山ありになることが予想されますが、再開職員のチームワークと質の高いサービス提供の思いを大切にし、再開前の運営理念を受け継ぎ、地域から信頼される施設を構築してまいりたいと考えております。今後も地域の皆様を初め関係者各位のご支援をよろしくお願い申し上げます。
 
※特別養護老人ホーム「梅の香」の運営理念(平成16年の開設時制定)
1、わたしたちは、みなさんの人生の歩みから生きる尊さを学びます。
2、わたしたちは、みなさんの想いを大切にやさしさとまごころで寄り添います。
3、わたしちたは、みなさんの喜怒哀楽をともに分かち合います。
4、わたしたちは、みなさんの心やすらぐ明るい我が家を築きます。
5、わたしたちは、みなさんと地域にとけこみ共有の潤いを創ります。
 
【文:特別養護老人ホーム梅の香開設担当施設長 大内 敏文】

ケアマネ更新研修を受けて

2017-12-18
■■■ 特別養護老人ホーム福寿園■■■
5年間の有効期間切れを前に介護支援専門員更新研修を受講し、無事、全日程を修了しました。研修体系が変更になった中での研修でしたが、とにかく「長い」の一言に尽きる研修でした。更新研修は、現に介護支援専門員として業務を行っていない者が資格認定期間を延長するために受講する研修なのですが、現に様々な医療・介護関係職に就いている資格取得者が、3ヵ月間に9日間も休みを取得しなければならないことは、本人にも勤務先にも大きな負担となったはずです。受講費用や交通・宿泊費用は自腹という方も少なくなかったのではないでしょうか。中には、「もう、次回は更新する気持ちも失せてしまった。」と話される方も少なくありませんでした。
介護支援専門員は、支援を必要とする本人・家族にとって頼りにさる存在であり、様々な知識と深い見識を持たなければならないことから、刻々と変わる状況に対応すべく日々自己研さんに励まなければなりませんが、何よりも「介護支援専門員として活躍したい」と意欲を持たせなければなりません。学ばなければならないカリキュラムは膨大な量となることはやむを得ないと考えますが、このご時世にわざわざ全日集合研修としなくとも、一部通信教育化するなどの柔軟な発想は出来ないでしょうか。いただいた研修資料は大変良く整理されており、基礎資格として医療・介護関連資格を既に持っている者であれば自宅学習でも十分理解できるものでした。研さんを積むべき研修において、「やりたくない」と思わせるような結果になっていることに危機感を持ってもらいたいと感じました。
介護支援専門員試験は今年度で20回目を数えました。福島県ではこれまでに計10,129名の合格者を出していますが、この中で現に介護支援専門員として活躍している者の割合はどの程度なのでしょうか。第1回試験合格率は、44.1%でしたが、第20回試験合格率は15.8%(第19回の11.9%からは上昇)と大変厳しい数字となっています。超高齢化社会を迎えようとし、支援の核となる介護支援専門員のなり手が減少していることをどのように捉えているのでしょうか。人口減少対策としてのIT化は全業種に万能であると机の上で考えているのでしょうか。
9日間の講義それぞれにお付き合いいただいた講師の方々も大変なご苦労であったと思います。ご自分の仕事も山積している中で、介護支援専門員の職に就くとも限らない者を相手に、熱意を持って講義いただいたことに深く感謝します。
(データ:厚労省及び福島県ホームページより引用)
 
【 文:施設長 菅原 武 】

2016年

講習会に参加して

2016-12-20

■■■ グループホーム石神  石神デイサービスセンター ■■■

 大雪が過ぎ、本格的な冬到来となりました。その大雪の12月7日に、毎年事業所で実施しています救急救命講習会に参加してきました。新しくなった相馬地方広域消防南相馬消防署庁舎で講習会を実施し、講習会終了後には庁舎の中を見学させていただきました。
 通信指令室では119番の通報があると着信と同時に発信地の地図情報や電話番号が自動表示され、出動場所も特定されるため所要時間の短縮になっているそうです。ただ、固定電話は確実に場所の特定ができるそうですが、携帯電話については範囲が広くなってしまうので、家庭からの通報の時は固定電話からの通報にしてほしいとのことでした。平成27年の出動件数は2050件で、今年は12月3日現在で1900件なので昨年を上回りそうだということです。この講習会中にも何度も出動の放送が流れていました。
 1階の玄関を入ったエントランスホールの中央には東日本大震災の津波の高さ9.3mを示した鉄柱がそびえ立っています。そしてその周りの壁には東日本大震災から15日間の記録と題して、震災後から市の集団避難完了までの15日間に起きた出来事や対応等について、時系列にパネルに記録したものが張られてあります。被害状況がわかる写真集も閲覧できるように置かれており、今後の教訓として後世に残すためものでした。
 今回の講習会では、指令室のハイテクな技術により救急車が到着するまでの時間が短縮されているので、到着するまでの一次救命処置(心肺蘇生とAED)の対応の有無で人一人の人生を大きく変えてしまう重大さを思うと、講習会を継続することは欠かせないと感じてきました。
  

 【文:施設長 高玉】

【地域における専門職の関わり】

2016-11-19
■■■特別養護老人ホーム万葉園■■■
 
 10月29日、いわき市において開催された、「福島県地域リハビリテーション研究大会」が開催されました。地域包括ケアシステムの構成の一つである、高齢者が自らの手で運営するコミュニティ作りや介護予防のために活動する場所つくりが、県内でも広がりを見せています。これらの活動にリハビリ専門職がどのように関わっているのかについての研究発表で、南相馬市から「浜通り訪問リハビリステーション」が「週一サロン事業」への関わりについて発表するとのカリキュラムあったことから、興味があり参加してみました。
 南相馬市では、介護予防事業として、「元気はつらつ教室」、「フォローアップ教室」、「楽らく健幸教室」を実施しています。それらの教室の卒業生を中心として、身近な地域等で週1回程度の運動サロン「週一サロン」が市内に10か所程度立ち上げられています。このサロンは、住民主体で運営されており、そこに介護予防サポーターが参加し、体力測定や問題発生時には保健師等の支援を受けながら活動しています。この活動に浜通り訪問リハビリステーションの理学療法士が、講話・運動指導・個別指導や相談といった項目で関わりを持つことで、①身体障害や関節痛のある方やリスクのある方の運動継続支援を行うことができる、②定期的な健康運動講話により運動への意識が高まる、③認知症の方などへの対応方法を介護予防サポーター等に指導ができることで誰でも参加・継続できる、ことなどが期待出来るとしていました。他の研究でも、リハビリ専門職が地域住民の活動の場に直接関与することで、期待される活動効果をより高位に高めること、活動が継続するなどの成果があると発表していましたが、まさに、専門職が関わることの重要性には共感します。地域住民が主体となった活動であっても、活動の成果が実感できなければそれらの活動は継続しないことは明らかです。介護保険事業者である浜通り訪問リハビリステーションのスタッフがサロン活動に参画していることは大変意義のあることであると思います。
 これに先立ち、27日~28日には、地域住民の居場所つくりの先進地として、群馬県富岡市を法人役職員15名で視察しました。当法人が、今後、南相馬市でも展開される地域つくりにどのように関わることができるのか、関わるべきなのかについて学ぶことが目的でした。富岡市は人口57,000人ほどで南相馬市と同規模ですが、すでに17カ所の活動拠点が整備され、更に増えつつあるとの事でした。特別養護老人ホームの施設機能を、活動拠点として地域住民に開放することにも取り組んでいますが、敷居が高いのか認知度が足りないのかまだ、具体的な活動には至っていないとのことでした。
 医療・介護資源が極端に減少している南相馬市ですが、それでもそれぞれの事業所には、多くの専門職がいます。医療・介護資源が少ないのであれば、医療・介護を必要とする人を少なくするしかありません。医療・介護予防に力を入れざるを得ません。自事業所の本業をおろそかにというわけではありませんが、専門職を抱える事業所は、外部にも積極的に目を向けて、医療・介護予防の取り組みに参加させることで、医療・介護を必要とする人を新たに生まないことの効果が期待でき、少ない医療・介護資源を有効に活用することに繋がって行くことではないかと感じています。
 
【文:施設長 菅原】

表舞台に出ないプロフェッショナルな仕事

2016-09-16

■■■特別養護老人ホーム万葉園■■■

 自民党の単独過半数の議席確保という結果となった今回の参議院選挙でしたが、この3年間不在であった介護保険団体からの国会議員を国政の場に送り込むことが出来ました。消費税増税見送りによる社会保障費財源確保の不透明さから想定される次期介護報酬減額改定、介護給付から軽度者を切り離す介護保険制度改正、介護人材確保策の手詰まりなど、平成30年の診療報酬・介護報酬同時改定に向けて課題が山積する中で、国政の場で矢面に立つ国会議員がいることの意義は大きく、大いに活躍していただきたい。
 昨年増床したユニット型施設では、長期入所利用者の受け入れを5月から開始し、20名の方が新たな環境の中で生活を始めています。利用者の中には、遠方の施設へ避難し、家族と遠く離れての生活を乗り越え、地元に戻られた方も数名おられ、馴染みの方言を耳にして故郷に戻ってこられた事をしみじみと実感し、喜ばれています。過去を取り戻す事はできませんが、新たな出会いを大切に共に良い関係性を築き上げ、穏やかに生活できる支援を提供していきたいと思っています。
 話は変わって、連日、日本選手の活躍で沸くリオオリンピックですが、選手が自己の能力を最大限に発揮できている陰には、コーチをはじめとして多くのスタッフの支えがあってこそと思いますよね。競泳男子800mリレーで銅メダルを獲得した日本男子チームには感動しましたが、表彰式後に、北島康介選手のコーチだった事でも有名な平井伯昌コーチと握手を交わした後、側にいた女性コーチらしき方の首に全員が銅メダルをかけ、5人の集合写真を平井コーチが撮っているシーンがテレビに映し出されました。パフォーマンスを発揮し注目を浴びるのは選手自身ですが、あの女性コーチが選手たちに対しどれだけの情熱を注ぎ下支えしてきたのか、選手たちはそのことをどれほど意識してオリンピックの舞台で戦ったのか、互いの意識が強く共有出来ていた事が伺えるワンシーンでした。
 職員に「どうして介護の仕事に就こうと思ったの?」と尋ねると、「ありがとう!と言われたのが嬉しくて人の役に立ちたいと思って」と答える者が多いのですが、まさに最大の理由でありその感情を忘れず持ち続けることは大事なことです。しかし、人は助けてもらえると最初は無条件に「ありがとう」と言うのですが、少し慣れてくると同じ事をしてもらっても「やってもらって当たり前」、さらに進むと「なぜもっとやってくれないの?」という感情になるそうです。確かに心当たりはあります。そんな人間の感情に対し、常に相手の想像の上を行く支援を提供することで、相手に「ありがとう」と言ってもらい続けることが、人に関わる職業の者にとっては仕事を続けて行くモチベーションを持続する方策なのでしょうね。日本競泳コーチ陣のプロフェッショナルな仕事ぶりが見てとれるワンシーンでした。

【文:施設長 菅原】

水無月(みなづき)

2016-06-15

■■■ グループホーム石神 石神デイサービスセンター■■■

紫陽花の花がうっすらと色づき始めたと思ったらもう6月(水無月)になってしまいました。水無月の由来は水無月の「無」は「の」という意味の連体助詞「な」であり「水の月」であるとする説が有力だそうです。また、田植えが終わって田んぼに水を張る必要のある月「水月(みなづき)」であるという説もあるそうです。そういえば、今年は、田植をされる農家の方が多くあり、カエルの鳴き声が聞けました。

 震災後から昨年までは6月になると大木戸の5ヘクタールの田んぼにひまわりの種を播き、お盆の頃に田んぼいっぱいにひまわりが咲きました。しかし今年からは青々とした苗が田んぼ一面に揺れています。5年ぶりの田植えとあって、稲が丈夫な「天の粒」を植えたところが多かったようです。

 当事業所でも余った苗を頂き水が抜けない様にビニールを貼ったブランタンに田植えをしました。利用者様の手つきは慣れたもので、指先と苗が垂直にスッと土の中に入り、指を抜くと苗がまっすぐに植えられます。デイサービス利用者様、グループホームの利用者様たちが、懐かしがって笑顔が見られたり、「元気が出るね」と喜ばれたり、「おにぎりにして食べようか」と秋の収穫を心待ちにされたりと、話題も膨れ上がり話が止まりませんでした。

ところで、最近デイサービスセンターの利用者様の体調不良、入院等で休まれる方が増えています。先日行われた介護保険事業者の集団指導の中でも感染症発生予防の中で、湿温度の管理の徹底の指摘がありました。涼しい朝を迎えても日中は真夏日のように汗だくになる暑さ。日格差もあるうえ、日々の気温にも温度差があると衣類調整は難しいです。それぞれの利用者様の健康管理に努めながら、心も身体も元気になっていただけるよう勧めていきたいと思っております。

 一年の中で6月だけ祝日がない月ではありますが、上手に調子を整えながら水無月を乗り切り、夏に向けて準備をしていきたいものです。
    
H28.6.15① H28.6.15②

 

【施設長:高玉】

被災地・熊本を訪問して

2016-06-14
■■■ 特別養護老人ホーム福寿園(事務室) ■■■
 平成28年4月14,16日の両日に震度7の地震が発生した被災地、熊本県を訪問することができました。
 地震後、持ち家が倒壊し、震度1が1千回以上続く不安の中で家族を守り、避難所暮らしや車中泊をしながら、施設の利用者や福祉避難所として受け入れた多くの人々の命と生活を守るために、頑張っている福祉介護事業所、職員の皆さんのために、1日も早く支援の手を送りたいと考えていました。
 当法人も5年前の東日本大震災、福島原子力発電所事故により長期避難を余儀なくされ、再開時には多くの職員が不足し、事業継続が危ぶまれた時、国、県、全国社会福祉協議会、全国社会福祉法人経営者協議会、全国老人福祉施設協議会の支援を受け2年間(他の法人では3年間)全国から多くの応援職員を派遣いただきました。
 このような温かい支援を受けたことから、熊本地震が発生する前から多くの職員から、他の地方で大きな災害が発生し応援要請があった場合には、是非派遣させてほしいとの申し入れを受けていました。4月に要請があり派遣者を募ったところデイサービスセンターから3人、特別養護老人ホームから22人の職員が手を挙げ、福島県社会福祉協議会を通して派遣登録をいたしました。
 そんな時、福島県老人施設協議会の石川会長より連絡があり、職員派遣に当たり現状把握のため、熊本をいっしょに訪れてほしいとの話があり、福島県老施協、高木事務局長と3人で5月31日、6月1日の2日間、熊本県社協と被災施設を訪問し熊本県老施協役員、訪問施設長の皆様にお話を聞く機会をいただきました。
  
5月31日の視察先
   ・熊本県社会福祉協議会において被災地状況の説明と現地視察
    鴻江圭子熊本県老施協会長・特養矢筈荘、松岡聖子施設長・特養くわのみ荘、跡部尚子理事長・養護老人ホーム梅寿荘、原田英樹施設長・熊本県社協、江口俊冶施設福祉課長
   ・阿蘇郡西原村 社会福祉法人成仁会、特養みどりの館 針馬次男施設長
   ・阿蘇郡南阿蘇村 社会福祉法人白久寿会 特養水生苑 
高木ひとみ事務長、後藤栄治主任
  6月1日の視察先
   ・上益城郡嘉島町 社会福祉法人千寿会 特養悠優かしま 
川野光恵施設長
   ・上益城郡益城町 社会福祉法人錦光会 特養いこいの里
 有田毅施設長
   ・上益城郡益城町 社会福祉法人慈光会 特養ひろやす荘 
永田啓朗理事長、永田恭子施設長 
 
 断層の影響による甚大な建物被害、想像を超える地盤沈下、道路や橋の崩壊による通勤、移動手段への影響、仮設や車中泊生活の中で頑張る職員、想像を超えた福祉避難所としての避難者受入、今後の再建に必要な補助制度や自主財源への不安、応援職員の受け入れ態勢の問題点など、さまざまな課題を聞き取りすることができ、派遣予定職員に伝達することができました。
 福祉避難所として多くの市民を受け入れた熊本市東区のケアハウス曙荘には、今月6日まで1人、益城町、特養いこいの里に1人を2週間派遣中であり、今月18日から、交代者1人の派遣を予定しています。
 現地を訪れ見て、聞いて、今後の検討課題と捉えた内容も何点かありました。次は、「福祉避難所の在り方」について報告したいと思います。
 
 
28熊本1
 
断層の影響で被害を受けた特養みどりの館に併設しているグループホーム
 
28熊本2
 
 
案内をいただいた熊本県老施協の役員、南阿蘇町、特養水生苑の職員の皆さん
 
 
28熊本3
 
東日本大震災を超えると思われる家屋倒壊の激しい益城町
 
 
 
28熊本4
 
200人を超える市民を受け入れた特養ひろやす荘、永田
理事長から想像を超えるご苦労などについて説明を受ける。
 
 
 
         【文:南相馬福祉会常務理事・福寿園施設長 大内 敏文】

2015年

心温まる仕事

2015-12-29

■■■グループホーム石神・石神デイサービスセンター■■■

 14時のチャイムが鳴ると体操の音楽に合わせたり、号令を掛けたり、歌をうたいながらみんなが手や足、体を動かしている。
 一人では絶対やらないのに輪になってみんなの顔を見ると、なぜか体も嫌がらず「やってみっか」と自然に動きだしている。
 「しゃべるのは苦手だよ」と思っていたのにマイクを向けられると昔歌った唱歌や童謡を口ずさんでいる。
 「今日は気分が悪いからベッドで休んでいたいのに」と思っていたのにゲームに参加して大声を出している。
 「早く家に帰りたいな」と思っていたのに帰る時間になると「もう帰るのか」と思っている自分がいた。
 なかなか馴染めなかった方の少しずつ心が動き出している姿を詩にしたものです。
 師走の寒さに負けず、「あったかぁいんだから」と言って頂けるような「心温まる仕事」を常に目指していきたいです。

 【文:施設長 高玉】

【ユニット型小規模介護福祉施設開設】

2015-11-13
■■■特別養護老人ホーム万葉園■■■
 
  南相馬福祉会が平成25年度から整備を進めてきたユニット型小規模介護福祉施設(万葉園増床。長期入所30床、短期入所10床)が完成し、11月1日より運営を開始しました。介護職員の配置不足から当面は(介護予防)短期入所事業の運営のみとしています。
 万葉園が鹿島区(旧鹿島町)に整備されたのが平成14年12月でした。その当時は、介護保険がスタートし間もない頃で、短期入所の需要が少ないと見込まれていましたので、認知症対応型共同生活介護(グループホームたんぽぽ)を併設した施設として整備されました。その後、介護保険が認知され、短期入所の利便性が浸透するにつれ、鹿島区にも短期入所事業所の整備をという地域の声が高まっていました。ここにようやく待望の短期入所事業所を整備できたことは、この地域で活動する当法人にとって、地域への最大限の貢献と考えております。
 今回整備した施設は、短期入所10床を併設する計40床のユニット型施設で、敷地面積の関係から自由な設計とはいきませんでしたが、これまでユニット型施設及びグループホームを複数整備してきた経験から、利用者にも職員にもコンパクトな動線で生活しやすい施設となったと考えています。どのような建物空間や設備であっても、そこに生活する人の工夫次第で自分達らしい生活空間を作り上げていってもらいたいと思います。
 
ユニット型01  ユニット型02
 
 1963年老人福祉法制定による措置制度のなかで、特別養護老人ホームの設計は病院をモデルとして建設されてきました。2000年の介護保険法施行により、施設建物は介護保険の理念である「自立支援と尊厳の保持」を実現するため『収容モデル』から『住まいモデル』へと転換され、その型が『ユニット型施設』です。ハード面では「多床室・大集団」から「個室・小規模」へ、ソフト面では「集団ケア・定時ケア」から「個別ケア・随時ケア」へとケアの提供スタイルが変化してきました。個々人の人権、生活スタイルが尊重される時代の中では当然の流れのことです。
 では、多床室を持つ旧来型の施設ではユニットケアの提供は困難なのでしょうか。旧来型の施設で働く職員は少しもそのようなことは思っていません。万葉園も福寿園も設備面に不便さはありますが、大集団を小規模人数に区切ってユニット化し、固定化した職員配置の元、個別・随時ケアに取り組んでいます。不便さがあるがゆえ日々様々な創意工夫を持ってケアにあたっています。ユニット型施設では設備機能が充実していることから、質の高いケアを展開してもらいたいと望んでいます。
 話題は少しずれますが、10月に「全国老人福祉施設研究会議 山形会議」に参加する機会がありました。その会議の講演者の中に、NHK「ハートネットTV」制作参加、「おはよう21」紙面制作、福島県社会福祉協議会・福島県・復興庁共催「就職フェア」の企画制作など、医療福祉関連のイベントなどをクリエーターと協力し、医療福祉業界を魅力的にプロデユースする「NPO法人 ubdbe(ウブドベ)」 代表理事 西勇樹氏の講演がありました。彼の服装や言動から、正直「いったい何なんだ、彼は?」といった感想をもってしまったのですが、彼の医療福祉業界を活性化するといった熱意は本物だと感じました。私は古い考えの人間なのですぐには受け止めきれない部分もありますが、次世代に医療福祉の仕事が受け入れられるためには、もっと多くの人々に医療福祉の業界のことを知ってもらう必要があり、彼らの感性、発想力、行動力は魅力的であると感じました。ぜひ一度、彼らのホームページを検索してみて下さい。彼らが企画制作した福島県社会福祉協議会等共催の「就職フェア」は東京、仙台で開催されましたが、福島県内の福祉施設介護職員が「バーカウンター」内でお酒を出しながらフェア参加者と直に語り合うというコーナーもありました。どの業界でも若者がその感性とパワーあふれる行動力を魅せることで活性化します。優しさだけでない、その内に秘めたパワーを発揮することを期待します。
 
【文:施設長 菅原 武】

伊予松山を訪ねて

2015-07-02
■■■ 特別養護老人ホーム福寿園(事務室) ■■■
 
 6月7~9日、愛媛県老人福祉施設協議会主催の第11回愛媛県老人福祉大会の分科会「防災・リスクマネジメント」の講師として松山市を訪問いたしました。
 愛媛県老施協は、昨年8月に1,000キロの道程をバスで来県いただき、当福寿園にも来園いただき、利用者との交流と被災を受けた私たちに励ましを届けていただきました。そのような機会があったことから今回の声がかかったのだと思っています。
 私たちは、震災と原発事故を経験したことから、特に原発事故での避難の過酷な現実をお話しし、参考にしていただきたいとの思いでお話をさせていただきました。
 愛媛県は、火山もなく雪も降らない。台風でも大きな被災を経験していない。大きな地震もなく防災意識はあまり高くないとのことでしたが、私たちの福島県浜通り地方も地盤が強く大きな地震がないので原発が誘致された安全な地区という意識で、あのような大きな津波が来るとはだれも予想していないし、原発が爆発するなどとは想定外のまた想定外の話でした。
 某新聞の南海トラフ地震の被害想定で、愛媛県を検索すると最大震度6強(南相馬市6弱)、最大津波21m(南相馬市15m前後)、津波到達時間46分(南相馬市54分)で私たちが受けた被害よりもっと深刻な数値となっており、佐多岬にある伊方原発の事故が心配になります。30キロ圏内には、7市町、13万人の住民がおり、岬の住民は、船で大分県に避難する計画も立てられているとのことでした。
 福島原発の経験により当時の混乱はだいぶ回避されるとは思いますが、鹿児島県の川内原発などの避難計画などを見ると不安が増すばかりです。
 今回の講演で、自分自身の考えを纏める機会を作っていただきました。資料をダウンロード(防災・リスクマネージメント)に添付いたしますのでご覧ください。
 
           【 南相馬福祉会常務理事・福寿園施設長 大内 敏文 】

【介護報酬改定の影響】

2015-06-08

■■■特別養護老人ホーム万葉園■■■
 新たな介護保険制度・報酬改定からひと月が経過し、平成27年4月提供分の国保連・個人請求事務を終えました。
 万葉園では、前年同月比-5%というデータとなりました。万葉園の平成26年度介護保険事業収入総額は183,959千円でしたので、ここから平成27年度介護保険事業収入総額は174,761千円、-9,198千円の減収と試算されます。中堅職員2名分の年収に相当し、大変厳しい数字となります。
 一方で、介護職員の処遇を改善するための介護職員処遇改善加算の給付割合が2.5%から3.9%となりました。これは介護職員一人当たり12,000円/月の賃金改善額に該当する水準と厚労省は説明しています。万葉園の介護職員は20名(育児休暇、療養休暇を除く:H27.5.1現在)が勤務していますので、20名×12,000円×12月=2,880千円の賃金改善を実施しなければならないのです。介護職員処遇改善加算は、介護職員処遇改善加算額を上回る介護職員の賃金改善(給料、手当等のUP)を行っている場合に給付されるものであり、厚労省の指摘するペースで賃金を改善していけば事業運営を圧迫することは間違いありません。どこの業界に赤字決算であるにも関わらず人件費を上昇させる会社があるのでしょうか。 
 運営基準では、利用者3人に対し介護職員1名の配置を義務付けており、万葉園の場合は、利用者が50名ですので、16.6名の介護職員配置が基準となります。介護報酬の仕組みはこの16.6名が生活していけることを想定した給与が払えるような基準で報酬額が設定されています。先に述べたように万葉園には常勤換算で21.5名の介護・介助職員がおり、4.9名多く配置しているのです。運営基準どおりの配置職員で介護を続けたら、すぐに職員は疲弊し離職者は増え続けます。どこの事業所でも同じように運営基準以上の職員配置をしています。それでも疲弊しています。そのため、介護職員の配置人数を増やしたいのですが、この多く配置した職員の給与は介護報酬の中では考慮されていません。基準どおりの職員配置をしている事業所でも基準以上の職員配置をしている事業所でも報酬単価は一緒なのです。国は「介護はマンパワーだ! 質の高いサービスを!」と指導し続けながら、多くの介護職員を雇い続けられない施策を打ち出す態度は、欺瞞としか言いようがありません。
 介護報酬単価は1単位が10円に換算されます。万葉園のような特養(多床室)に入所されている要介護5の方の1ヶ月の施設サービス費は、861単位/日です。861単位/日×30日×10円=258,300円が施設の収入となります。しかし、東京都(特別区)は、この報酬単価1単位が12円と設定されており、861単位/日×30日×12円=30,9,960円となります。つまり、同じ条件の方に同じようなサービスを提供していても万葉園と東京の施設では、月に一人当たり実に51,660円もの収入の差が出るのです。東京の施設で行われているサービスの質は、この差額分に相当する程高いレベルのものなのでしょうか。国は、「大都市圏は物価等の負担が大きい」ことのみを理由に報酬単価に差をつけています。様々な障害を乗り越えて震災からの復興に懸命になっている被災地をある一定期間「復興特区」指定し、報酬単価の上乗せを設定することなど何が難しいのでしょうか。

【文:施設長 菅原 武】

笑って元気に

2015-05-21

■■■グループホーム石神・石神デイサービスセンター■■■

 朝の陽射しと小鳥たちの鳴き声で目覚める穏やかな初夏、早いもので、平成27年度がスタートし2カ月が過ぎようとしています。平穏な日々を送れるのもご利用者、ご家族様、地域の皆様方のあたたかいご理解・ご支援をいただいてのことと心から御礼申し上げる次第です。
 さて、当事業所のグループホームでは寒い間閉じこもり気味だった利用者様を少しでも戸外に連れ出し、心も身体も開放していただこうと散歩、イベントへの参加、買い物、外食等で笑顔引き出し作戦を実施しています。同様にデイサービスセンターでも朝の迎え時から帰りの送り時まで如何に笑って頂こうかと思考錯誤しながら対応させていただいております。利用者様より職員の笑い声の方が大きく圧倒されることもありそうですが、作り笑いでも健康に良いと言われていますので笑って頂こうと一生懸命です。
 では、本当に笑うことは体に良いのでしょうか、「笑いの治療効果」などの書物を見てみると
・落語でリュウマチが改善(鎮痛剤を使わなくとも血液の中の炎症程度を示す値(インターロイキン6)が減少し、大笑いで全身麻酔と同じ効果があった)
・漫才で血糖値が改善(糖尿病はネガティブなストレス、つまり不安や悲しみ、恐怖、怒りによって血糖値が増加するが、漫才を観て笑うと遺伝子が活性化し血糖値が下がった)
・笑ってストレスが低下(唾液の中のストレスホルモン(コルチゾールとクロモグラニンA)が落語で大笑いすると聞く前より5割と7割減少した)
・笑ってアトピーが改善(患者にプリックテスト(皮膚にアレルギー原因となる物質のハウスダスト、卵、牛乳などを塗る)しコメディ映画を見せたチームと天気予報を見せたチームでは前者ではアレルギー反応が弱くなり、かゆみも減少した)
・笑って脳が活性化(病院の患者の方に落語鑑賞をしてもらい鑑賞前より脳血流が64%の方が増加し、23%が減少した。落語が面白かったと思った人の血流が増え、面白くなかったからそれほど笑わなかった人が減少していた。笑った患者の方たちはアルファ派とベータ派が増え、デルタ派とシータ派が激減することがわかった)
・笑って胎児が元気に(胎児心拍陣痛計をつけた20代の妊婦さんの前で落語を演じてもらうと駆け出しの若手の新作落語で笑いが少なかった落語では胎動が減り、ベテランの落語では大笑いし胎動が活発になった。)
・がん細胞を増殖させない免疫力「NK(ナチュラル・キラー)細胞」アップ
など、まだまだたくさん効果があり、笑いが何かかしら体に良いことがわかりました。
 また、心の力や精神力の効果を描いた、アメリカの有名な作家、O・ヘンリ-の作品「最後の一葉」では、ある病人が、窓の外に見える木立ちに一枚だけ残っている木の葉を見て、自分の命もそう長くない、あの木の葉と同じで、あの葉が落ちる時が自分の命も終わるときだと思い込んでしまいますが、ところが木の葉はいっこうに落ちず、風が吹いても雨が降っても10日、2週間と頑張っている。それを毎日見ているうちに、自分だって病気と闘いたえている、あの木と同じだと思うようになり、やがて体力を回復し、病人は元気になります。病人を勇気づけた木の葉は、実は病人の思いを知ったある画家が、窓から見える向こうの壁に描いた1枚だったという話で、心の治癒力を描き、心の力が薬にも劣らない効力をもたらすことを示された作品でした。

 ご利用者の皆様が短い時間でも痛みや不安や苦しみなどを忘れて居心地の良い時間が持てるよう、これからも、皆様の笑顔を引き出せる事業所を目指して努力していきたいと思っております。

【文:グループホーム石神・石神デイサービスセンター施設長 高玉】

2014年

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1千キロ先からのご来園

2014-09-29
■■■ 特別養護老人ホーム福寿園(事務室) ■■■
 
ある日、耳を疑うような電話がありました。四国の愛媛県老人福祉施設協議会(特別養護老人ホームやデイサービスセンター、ケアハウスなどを運営する事業所でつくる県組織)から、8月25日に会員20人、バスで21時間を掛けお伺いしたいとの連絡でした。
 
 
 目的をお聞きしますと愛媛県には「伊方原発」があり県庁の松山市まで60キロ、10キロ圏内にも特別養護老人ホーム等の事業所があり、災害による原発事故時の利用者の避難状況等について調査し、今後の減災・防災計画を作成するための研修ということでした。
 
 
 舟山理事長にも出席いただき、原発事故時の避難の苦労や原発事故により相馬地方の医療介護を取り巻く問題点等をご説明し、今後の減災・防災計画について意見交換をいたしました。
 
 
 福寿園ご利用者との交流の要望もあり愛媛県の柑橘類や今冶タオル等の特産品や施設ご利用者からの手作りの壁掛けや色紙などがプレゼントされました。
 
 
 最後に、震災当時愛媛県松山市に避難されたケアハウスさくら荘の佐藤アキさんから愛媛県の方々に御礼を申しあげたいとの申し出があり、代表して御礼を申し上げ交流を深めることができました。
【文:福寿園施設長 大内】
 
 
愛媛1
災害時の避難状況や非常時の対策についての意見交換会
 
愛媛2 
ご来園の歓迎とご利用者との交流会
 
愛媛3
愛媛県の名産や各施設ご利用者からのプレゼントをいただきました。
 
愛媛4
たくさんのプレゼントありがとうございました。

「敬老の日」に思うこと

2014-09-29
■■■特別養護老人ホーム万葉園■■■
 
 万葉園に赴任し3回目の敬老の日を迎えました。9月17日(水)に「万葉園・たんぽぽ・なごみの家敬老会」を催し、万葉園11名、たんぽぽ3名、なごみの家2名、計16名の祝い歳の方々に賀寿状を贈呈させていただきました。この内には、百一賀、百二賀と2名の百歳を超えられた方もおいでになります。みなさんそれぞれに、元気に賀寿状を受け取っていただき、記念撮影も楽しまれていました。
 
 敬老会での施設長あいさつのため、南相馬市の高齢化率について調べてみました。以下のデータは、「南相馬市 統計情報 小高区・鹿島区・原町区の年齢別人口」より引用しています。
 
 平成26年6月30日現在
  南相馬市の総人口   63,731人
     65歳以上   19,414人(高齢化率29.99%)
       小高区    3,478人( 〃  31.12%)
       鹿島区    3,343人( 〃  30.82%)
       原町区   12,593人( 〃  29.48%)
    100歳以上       37人
       最高齢      109歳
 
 これを2年前と比較してみました。
 
 平成24年6月30日現在
  南相馬市の総人口   66,091人
     65歳以上   18,193人(高齢化率27.53%)
       小高区    3,328人( 〃  28.16%)
       鹿島区    3,193人( 〃  29.28%)
       原町区   11.672人( 〃  26.92%)
    100歳以上       26人
       最高齢      107歳
 
 高齢化率では2.46ポイント上昇しています。わずか2年の間にこれだけの上昇は、いよいよ団塊世代の方々が65歳以上になってきたことを示すものです。
 
ここで興味深い数字がありました。0歳児の人口です。平成24年6月現在は 506人だったのが、平成26年6月現在は530人となっています。毎年500人以上の新生児がこの南相馬市で誕生しているのです。私の生活する印象では、乳幼児は極端に減少し毎年200~300人程度の出生なのかなと感じていましたが、想像を超える数字でちょっとびっくりすると同時にホッとしています。みなさんはどのような印象をもちますか。
 
福島県内では、金山町57.7%、昭和村55.4%と西会津地域が高い高齢化率を示しています。高齢化率の上昇と共に諸問題が持ち上がりますが、かなり以前より指摘されている課題への対応は全く追いついていませんし、消費税3%の増税は社会保障制度の安定的維持のためとの事もしっかり目を光らせていなければどのように活かされるのか心配でなりません。
 
ちょっと嬉しいニュースと悲しいニュースがあります。嬉しいのは、この8月から9月にかけて万葉園3名、なごみの家1名の計4名の新たな介護職の仲間が増えました。このうち避難先からこの地域に戻ってくれた介護経験のある職員が2名、新たに介護職員初任者研修を修了し介護の世界に飛び込んでくれた職員が2名です。この地域の現状に危機感を抱き、高齢者介護サービスの充実こそ地域に安心感を与え、活力ある街づくりに寄与するとの想いから仲間となって勤務してくれている法人職員各位に心より感謝します。
 
 
悲しいニュースは、親の介護を必要とすることから止むなく退職する職員が1名いることです。これまで共に辛いことも楽しいことも一緒に過ごしてきた仲間が去ることはとても寂しいことなのですが、その一瞬(時期)でしか出来ないこともたくさんあります。今は親の介護を悔いなく全うしてほしいとエールを送ります。退職しても仲間の絆は変わりありません。困ったことがあったら何でも相談してほしいと思います。
 
【万葉園施設長 菅原】

大きさと味にびっくり!!

2014-08-23
■■■特別養護老人ホーム万葉園■■■
 
 かねてより震災復興支援をいただいている方から驚きのプレゼントをいただきました。なんとびっくり、60㎝のたい焼きです。
 このたい焼きは、東海道の宿場町として栄えた丸子宿(現静岡市駿河区丸子)の大鈩不動尊(おおだたらふどうそん)参道に店を構える「丸子峠鯛焼き屋」さんが販売しています。大鈩不動尊は武田信玄の守り本尊、愛宕大権現のお堂と不動明王堂があり、毎月28日の不動尊縁日には多くの参詣者で賑わうそうです。
これを送っていただいた方は、静岡県藤枝市にお住まいで、長らくマグロ漁船に乗っておられたことから“漁業を通じて海と子供たちの未来のために”と様々な活動をなさっており、今回も12時間かけて藤枝市から訪問してくれました。さすが海の男と思わせるバイタリティです。「以前訪問させていただいた時、入居者に“何だまだそんな歳か、おれらからすると鼻たれ小僧だな”と喝を入れられ、逆に元気をもらいました。負けていられませんね」と話されていました。今回は奥様もご一緒だったのですが、「もう静岡では福島のことはほとんど報じられることもなく、現状を知る由もありません。まだまだ多くの支援を必要としている状況なのにね」とおっしゃっておられました。各個人の小さな支援が温かく、心に響きます。
 
H26.7たいやき1  H26.7たいやき2
 
大きな大きなたい焼きは、万葉園、たんぽぽ、なごみの家のご利用者で分けてありがたくいただきました。薄皮で頭から尻尾の先までびっしり甘さ控えめの餡が入っており、とても美味しくいただきました。注文(箱入り3,300円)で全国配送するそうなので皆さんも試されてはいかがですか。お祝い事などにも喜ばれるのではないでしょうか。
 
【文:施設長 菅原】
 
 
 
 
 
 
 

増税にマヒしてしまった?

2014-07-02
■■■特別養護老人ホーム万葉園■■■
 
 梅雨に入りましたが、ジメジメした肌寒い日と真夏を思わせる暑い日が交互に訪れ、体調管理には注意が必要ですね。さて、平成25年度南相馬市介護保険の運営状況が報告されました。要支援・要介護認定者数はH23において急増し、H24は横ばいでしたが、H25は増加を示し、全国平均の認定率を上回りました。サービス受給者状況では、居宅サービス受給者が前年度比7.9%の伸びを示し、施設サービス受給者は微減でした。
 
 
≪要支援・要介護認定者数≫(単位:人)
 
認定者数
内、1号被保険者数
1号認定率
H22年度末
2,613
2,531
13.72%
H23年度末
3,373
3,260
17.99%
H24年度末
3,380
3,271
17.43%
H25年度末
3,640
3,527
18.23%
全国平均
17.80%
 
 
 さて、4月に行われた消費税増税の影響・・・、みなさん実感されていますか。3%の消費税導入が1989年、3%→5%への増税が1997年。いずれも世間は大騒ぎで、首相の退陣など記憶にあります。なぜか今回は静かな感じがするのは私だけでしょうか。お父さんたちにとってはタバコ、コーヒー、お酒などかなり痛手ではないでしょうか。「近い将来には10%になるのだから8%で済んでいるうちは何か得しているな。」なんて感覚なのでしょうか。
 東日本大震災後に『復興予算』として国は大々的に予算措置を行いました。被災地に住む我々もこの予算措置には助けられている部分もあると思いますが、2013年1月からは、この復興費用を捻出するために、『復興増税』が始まっています。所得税と住民税の増税です。所得税は25年間にわたり納税額に2.1%を上乗せされ、住民税は10年間にわたり納税者一人当たり一律年間1,000円上乗せされています。これに消費税増税ですよ。さらに、じわじわと社会保険料も年々上昇していることを見逃していませんか。ガリガリの私のスネはさらにリアス式海岸のように増税の波に浸食され続けるのでしょうね。
 消費税8%への引き上げに対応するための介護報酬改定が4月にありました。報酬単価が引き上げられたのですが、試算してみると、万葉園は870千円(稼働率93%)、たんぽぽ・なごみの家はそれぞれ100千円の増収です。これで消費税増税対応というのですよ、国(厚労省)は。万葉園での消費税増額は、事業費だけで1,200千円、事務費や固定資産取得支出に係る消費税を含めるとめまいがします。平成27年4月には3年に1度の介護報酬改定を控えていますが、どうやら減額改定の議論で進んでおり、そこに消費税10%の波が襲ってくれば、介護職員処遇改善という課題に立ち向かう船は思うように進まないことでしょう。
 
 
【 文:万葉園施設長  菅原 】

向日葵の種まきに参加

2014-06-30

■■■グループホーム石神・石神デイサービスセンター■■■

6月15日の日曜日は石神地区絆復興事業として八方内仮設住宅西側約5丁1反の田んぼに20㎏の向日葵の種まきにグループホーム石神の利用者が参加しました。いつもより梅雨入りが早かった為に予定日の6月8日から1週間延期になりました。当日参加された方は石神第二小学校生、石神中学校生、相馬農業高等学校生、仮設の方、地域の方の200名とたくさんの方の参加で行われました。そんなたくさんの方と利用者がふれ合うことができたことは大変有意義でした。種まきした向日葵の花文字は10月の石神地区文化祭で写真展示会を予定しているそうです。今年はたくさんの花文字が見られそうなのでとても楽しみです。

絆の復興事業としてそのほかには8月15日の「夏まつり・火祭り・盆踊り」があります。こちらは県外からもたくさんのボランテイアの方たちが参加して下さって大規模な夏祭りになっています。小高の火祭り花火を再現したり、地域の伝統ある踊りの披露など1日も早い復興の願いが込められています。また、冬には「光を楽しむイルミネーション」として12月1日の点灯式後1月上旬まで牛越仮設住宅地内東側に鮮やかなファンタチックなイルミネーションが飾られます。いずれも地域の方、仮設住宅の方たちが一丸となって沢山の手を繋ぎながら実行されています。

【施設長 高玉】

2013年

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10ヶ月を振り返って

2013-12-24

■■■グループホーム石神・石神デイサービスセンター■■■ 

今年3月にオープンしましたグループホーム石神と石神デイサービスセンターも早いもので10ヶ月を過ぎようとしています。グループホーム石神は職員不足で未だに1ユニットしか開けず職員募集を広報誌と一緒に配布したところでした。是非とも25年度中にオープンさせたいところです。
グループホーム石神の大木戸地区近隣には4自治会の仮設住宅が立ち並び「南相馬絆で結ぶ地域つくり」の実行委員として地域の方たちと交流を図っております。今年は「ひまわり播種と観賞」、「盆踊り・花火・火祭り」、「光を楽しむイルミネーション」の各事業に参加し、貴重な体験をさせていただきました。
石神デイサービスセンターでは「うんどう楽園」という道具を使った「つまずかない」うんどう、「かいだん」うんどう、「ふらつかない」うんどう、「全身のびのび」うんどう、
「立ち上がり」うんどうに自発的に参加していただくことで、効果を引き出す機能訓練に力を入れてきました。高齢者は「脳と筋肉の協調性」を錆びさせないことが大切であると「うんどう楽園」指導者より指導を受けていましたので、職員も利用者も真剣に取り組んでいるところです。
12月までに応援をいただいたボランティアの方たちも多く、その応援も頂きながら、利用者の方たちの笑顔が見られるとき、この笑顔を引き出すためにわたくしたちは日々頑張っているのだと感じています。一人でも多くの方が満足していただける施設作りを目指して邁進していきたいです。

                 

【文:石神事業所 高玉】

「もう一つの甲子園」胸が熱くなった小高商業高校吹奏楽部のミニコンサート

2013-07-23

夏の風物詩、夏の高校野球福島県大会が7月11日に開幕した。
話題の一つとして、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故のため部員が集まらず一つの高校だけでは出場できない双葉高校(双葉町・いわき市移転中)と相馬農業高校(南相馬市原町区)の2校で編成する連合チーム「相双福島」が出場している。連合チームはこれまでも出場しているが残念ながら1勝の壁は高く悔しい戦いを見せてきた。
しかし、今年は3回戦まで進み、第5シード校の小高工業高校(南相馬市小高区)との延長13回まで激戦を繰り広げ惜敗し25年の夏が終わった。
 
私たちが住む福島県の浜通り、相双地区は強制的な避難を強いられ今も他市町村の仮設住宅や借上げ住宅で避難を続けている者が多数いる。南相馬市小高区、飯舘村と双葉地方にあった高校や生徒は地区外の仮設校舎やサテライト校で高校生活を送っている。これまで、部員が集まらず大会や試合に出場できないクラブや部があることは承知していたが、今回、福寿園を訪れてくれた吹奏楽部のことは恥ずかしながら頭の片隅にもなかった。
 
今回、来園してくれた理由に8人しかいない部員で一生懸命活動をしてきたが、部員不足で大会に参加できず発表の機会がないということで、ミニコンサートが実現した。特養福寿園、ケアハウスさくら荘の利用者が童謡、唱歌などの懐かしいメロディーにうなずきながら美しい旋律に聞き入った。
3年間の高校生活で「みんなの前では泣けないけれど、人の影で泣く経験は、人を大きく成功させる」と信じている。この部員8人の精力的な活動に対して将来の人生に輝かしい栄光につながることを祈ってミニコンサート開催の御礼としたい。

小高商業吹奏楽部①                                                      発表を喜び演奏する部員と顧問の先生方

小高商業吹奏楽部②                                               懐かしそうに手拍子しながら聞き入るご利用者

no title                                            「演奏の機会をありがとう」とあいさつする部長さん

【福寿園施設長  大内】

小高区の特別養護老人ホーム梅の香災害復旧工事、第1回工程会議が開催される

2013-07-23

3.11の大震災と福島第一原子力発電所の事故により警戒区域となった小高区、梅の香の災害復旧工事が着工され第1回の工程会議が開かれました。
設計管理の邑建築事務所、施行業者の中里工務店、施主の南相馬福祉会の関係者で来年2月末日までの工事の基本工程、工事に対する要望・注意点の確認、業者からの質疑等を確認し、今後月2回の工程会議で進捗を確認しながら工事を進めることになりました。

梅の香の被害状況は下記の写真のとおりですが、現在も水道は使えず、トイレも使えない状況です。また、長期の放置や雨漏りによる建物の損傷で2日間の清掃で施設から出たゴミが1トンパック(袋)、70個、これから工事で出ると予想される量が、700~800袋、この廃棄物を運び込む借り置き場がなく、工事敷地内に一時保管しながら工事を進めるという問題が出てきました。工事に関しても様々な問題がありますが、再開に向けた問題があまりにも大きく「だいじょうぶだ~」の口癖の私も弱気になることがあります。
 
今一番求めたいのが、職員が安心して働ける原発の安定と早期廃炉であります。他にもさまざまな課題があります。早期の除染、再開に必要な70人の職員の確保、開業医がいない町で協力病院、嘱託医の体制の確保、見通しが示されない避難区域の解除の時期、不透明な小高区民の帰還状況等、問題が山積みしていますが、鹿島区、原町区で経験した復興の中で介護事業所の再開は市民が生活する上での絶対条件であることを学びました。
どんなにつらいことがあっても成し遂げなければならない宿命と思って一歩一歩進んでまいりたいと思っています。

 

工程会議での現場確認 何もなかったように立つ梅の香全景
工程会議での現場確認                何もなかったように建つ梅の香全景 

ユニットの状況 雨漏りによる黒かびに覆われた廊下                                      ユニットの状況                      雨漏りによる黒かびに覆われた廊下

地盤沈下した玄関 黒かびに覆われた厨房                                                地盤沈下した玄関                   黒かびに覆われた厨房

雨漏りにより崩れ落ちた壁                                                      雨漏りにより崩れ落ちた壁               

【福寿園施設長  大内】

石神事業所開設

2013-07-18

石神事業所開設
 

 

この度、平成25年3月に石神大木戸地区にグループホーム石神、石神デイサ-ビスセンターを開設し、早いもので4ケ月が過ぎました。グループホームは職員不足により2ユニットの内1ユニット9名の開設のみ、デイサービスセンターも利用定員の25名は満たせない状況ではありますが、地域に根差した事業所を目指してスタートしております。
 地域の方との協力体制におきましては、グループホームの実施するサービス提供の活動状況の報告に対しての評価並びに意見、要望、助言等サービスの質の確保に資する役割を担っていただく運営推進委員、施設近隣にお住まいで火災等の非常時に利用者の迅速な避難誘導協力の為に駆けつけていただける非常災害協力員など、快く引き受けてい頂いております。また、民謡、踊り、マジック等たくさんのボランティアの方の協力もあり、利用者様の笑顔を引き出していただいております。
 大木戸近隣には仮設住宅が建設されているため、地域ぐるみの事業として、地域づくり総合支援事業「南相馬避難住民・地域住民の絆で結ぶ地域づくり事業」が計画され、さまざまな事業が予定されています。当事業所も実行委員に加えていただき、少しでも地域に根差した施設として貢献出来るよう努めたいと考えております。8月15日(木)に予定されています牛越仮設住宅駐車場及び大鹿の田んぼで実施される「復興絆盆踊り・花火・火祭り」では模擬店「クリームあんみつ」を予定しています。
 二つの事業所の利用者様が安心して心地よく過ごしていただける施設、そして地域の皆様と上記の支援事業のような絆が結ばれる施設にしていきたいと願っておりますのでよろしくお願いいたします。

  【グループホーム石神・石神デイサービスセンター施設長 高玉】

 

それぞれの苦悩

2013-03-14
茶色だった土手もちらほら緑色が目立つようになってきました。草木の息吹はどんなことがあってもその時期が来ると強い生命力で繰り返されるものですね。
連日、WBC日本代表の奮闘をテレビで観戦しています。日本のトップである代表選手でも負けたくないという緊張感ある試合で、チームの仲間のプレーに一喜一憂する姿はとても人間くさく感じられ、外国チームにはあまり見られない仲間の力を結集して戦おうとする姿に感動させられます。
ここ数日、震災関連の特集番組が多く放映されていました。ある番組で南相馬市の医療・介護現場の苦闘する姿が放送されていました。新規要介護認定者や要支援・要介護状態の悪化者が急増しているデータが紹介され、その状況に支援体制が到底追いついていない現状のレポートでした。万葉園でも連日ご家族が施設入所申し込みにお出でになっています。震災、原発事故の影響による家庭の崩壊と新たな家族のあり方を模索する中で、老老世帯、老齢単身世帯を抱える家族の苦悩、ぶつけどころのない怒りや悲しみがにじみ出てきます。反省しなければならないのは、多くの方々に介護保険制度が十分理解されていないことです。特別養護老人ホームやグループホーム以外の介護保険制度についても話を進めていくうちに徐々にご家族の表情も和らいでいくことがあります。ご家族もとても不安がっている中で、具体的な解決策は提示することは出来ませんが、情報を得て知識を増やすことは少しばかりではありますが安心感に変わることもあると思います。もっともっと在宅での介護を迫られる方々の話を聴く機会を増やす必要性を強く感じました。
先日、要支援2の方のご家族が入所申し込みに来園されました。要支援の方は特別養護老人ホームには入所できないという制度さえ周知されていないのです。ご家族は将来を心配し相談に来られたのでした。お帰りになる際にご家族がボソッと「もっと悪くならないとだめなんだな」とおっしゃった言葉に何も応えられずお見送りするだけでした。
 
万葉園施設長  菅原

2012年

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小規模多機能型居宅介護とは

2012-12-13
■■■特別養護老人ホーム万葉園■■■
 
 南相馬市総合福祉計画(暫定版)において、小規模多機能型居宅介護事業所の整備が位置づけられており、12月14日まで開設を希望する事業者の公募を行っており、平成25年10月頃の開設をお願いすることとしています。事業所が開設されれば相双地区では初の事業所となりますが、皆さんにとってあまり聞き慣れない介護保険事業所ではないでしょうか。
 小規模多機能型居宅介護とは、1箇所の事業所で「通い」を中心に、ご本人の様態や希望に応じて「宿泊」、「訪問」といったサービスを組み合わせて、「自宅で継続して生活するために」必要な支援をしていきます。「通い」で顔なじみになった職員が「宿泊」や「訪問」の際にも対応することが特徴です。介護保険サービスでは、「通い(デイサービス)」「宿泊(ショートステイ)」「訪問(ヘルパー)」をそれぞれ違う事業所で違う職員からサービスを受けるのが一般的ですが、同じ場所で同じ職員から多様なサービスを受けることができることから、環境の変化に敏感な高齢者(特に認知症の方)の不安を和らげることが期待されています。また、小規模多機能型居宅介護では、「通い」「宿泊」「訪問」といった各サービスの内容は細かく定められていません。一人ひとりの生活が異なるように、支援の内容も異なり柔軟に支援されます。事業所は、新たに建築されることが多いのですが、既存の民家を改築して利用されることも少なくありません。そのほうがより家庭的な環境での支援が可能となるからです。以下には、利用の概略を記載します。
 【利用定員】
  登録定員     25人以下
    通いサービス   15人以下(登録者のみ利用可能)
    宿泊サービス    9人以下(登録者のみ利用可能)
    訪問サービス   登録者の居宅を訪問し、居宅においてサービスを行う
 【利用料】 
    利用料は1ヵ月単位の定額制で、サービス費用の1割を負担することになります。
    食費、宿泊費、日常生活費(おむつ代など)などが利用者自己負担となります。
 
     小規模多機能型居宅介護は、その名のとおり多様な機能を持つことからその普及に大変な期待が寄せられていますが、厳しい事業運営であることが現状です。平成22年度の実態調査では、全国の事業所の半数が赤字経営となっています。要因は、多様なサービスを提供することから多くの職員数を確保することが必要となるがその現状に見合った介護報酬となっていないこと、登録者数が増えないことが挙げられています。介護報酬の低さは小規模多機能型居宅介護だけの問題ではありませんが、特に低い報酬設定となっています。さらに小規模多機能型居宅介護事業所に登録した利用者はその他の事業所の通い、宿泊、訪問サービスを利用できないことになっており、このことに不便さを感じることから登録者が定数に満たない事業所が多いようです。とはいえ、44%程度の事業所では黒字となっていることからこれも事業所の工夫次第なのかも知れません。
     当法人が石神地区に整備している認知症対応型共同生活介護(グループホーム)も順調に進行しており、計画通り平成25年3月には開所できる予定です。認知症高齢者がなじみの地域でその人らしく生活を継続することができるよう支援するとの理念から整備される認知症対応型共同生活介護と小規模多機能型居宅介護が整備されることは、認知症高齢者を抱える家族や本人にとって待ち望むことであり、今回の公募に多くの事業者が応募してもらえればよいと切に願っています。
 
万葉園施設長  菅原

【防災計画策定の難しさ】

2012-10-24
■■■特別養護老人ホーム万葉園■■■
 
内閣府の中央防災会議において、政府の防災基本計画が修正されたことにともない、介護保険分野の地域防災計画の見直しも進められています。
主な見直し点は、被災施設から他施設への避難(避難受入れに関する防災協定の締結)、介護職員等の応援派遣の体制整備(災害派遣介護チームの整備)、在宅要介護者等の安全確保策(在宅要介護者安否確認事業者の指定)となっています。
当法人も今回の災害において自施設からの避難を経験し、災害協定の重要性は認識しておりますが、肝心な避難時の移送方法については行政の関わりについて何も触れられていません。施設間相互において協定を結んでいたとしても現実問題として短時間に安全に要介護者を移送することは、事業者が最善を尽せる範疇をはるかに超えています。避難移送に関しては、今回の原子力発電所事故に伴う避難移送を教訓に行政が積極的に体制を整備すべきだと考えます。
さらにもっと心配な点が、在宅要介護者等の安全確保策です。在宅要介護者安否確認事業者の指定は、地域包括支援センターや居宅介護支援事業所、要介護者に介護サービスを提供している事業者が考えられています。何から何まで末端の組織に丸投げされてしまいそうです。地域包括支援センターは、担当地域が広範囲であるにもかかわらず、3~4名で多岐にわたる業務を行っています。当法人が受託する原町東地域包括センターでも担当区域内に5,998人(H24.5現在)の要援護高齢者がおり、その実態把握調査は421人しか終えていません。調査を終えた段階で介護サービスが必要な方には予防給付プラン管理を行いますが、毎月113名(H24.10現在)の方の管理を毎月行っています。居宅介護支援事業所も1人のケアマネジャーが30~35名の方を担当しており、災害時にこれらの少人数の職員で担当する方の安否確認や避難誘導が円滑に迅速に出来るとは到底考えられません。現に今回の震災でも当法人の地域包括支援センター、居宅介護支援事業所の職員が安否確認に奔走しましたが、交通網、通信網の寸断によりほとんどといっていいほど確認が出来ませんでした。さらに自宅を離れて既に避難してしまった後は、連絡の取りようもなく途方にくれるのが目に見えています。先の実態把握調査では、地域包括支援センター担当区域には、独居世帯が106名、高齢世帯が147名おられ時間と資源が限られてしまう災害等による緊急時対応を地域包括支援センター職員のみで行うことには限界が生じると考えます。
介護保険制度の枠組みで相談やサービスの提供に応じている事業者が、自らの責務において安否確認の努力をすることは当然ですが、頭ごなしに制度化することは現実を直視していないとしか思えません。大規模な災害時には、直ぐ傍で生活している地域住民の力をお借りすることが時間の短縮と確実性を増すものと考えます。不特定多数の方々の協力を得るということは、制度化しにくいものであることは理解できますが、何のための体制整備なのか、実効性のあるものとして制度設計してもらいたいと強く願っています。
 
万葉園施設長 菅原

【被災者支援の国の想い】

2012-09-07
■■■特別養護老人ホーム万葉園■■■
 
 原町区、鹿島区の事業所での夏祭り(納涼祭)も多くの地域住民の皆様にも参加いただき盛大に無事終えることが出来ました。今年はとりわけ猛暑の中での開催となり、職員はもとよりご協力いただいた地域の方々には心より感謝申し上げます。
 話は変わりますが、原発事故の警戒区域等の居住者への高速道路無料措置が平成24年9月30日で終了する予定のようです。当法人では、岩手県や神奈川県に家族を残し勤務を続けてくれている職員がいます。福島市や名取市など遠方から通う職員もいます。これらを含め自らの生活を犠牲にして勤務してくれる多くの職員達に支えられ事業を継続しているのが現状なのです。
やむを得ず遠方に家族を避難させ当地に一人残り勤務する方々にとって家族との大切な時間を共有するために移動時間の短縮と経済的負担の軽減のために、また、仮設住宅という息が詰まる居住環境や復興の姿がなかなか見えない経済状況の中で日々ストレスを感じ、たまには遠出をして気分転換をしたいという多くの県民にとって高速道路無料措置は大変有難いものです。東北の産業は観光業も大きなウェートを占めており、風評被害や経済活動の冷え込み等より以前のような営業活動が出来ない観光地も多くあります。高速道路の無料化措置は被災にあえぐ人々にとっても、地域経済にとっても大変有意義なものだと感じています。これら無料化措置にかかる費用は、具体的な効果が見えないともいわれる除染費用と比して相当の費用対効果があるのではないかと感じています。何より国の被災者支援の想いがはっきりと形になって理解できるものなのではないかと思っています。4月に警戒区域解除準備区域に指定された南相馬市小高区には全国から多くのボランティアの方々が駆けつけてくれています。善意がはっきりと形になって目に見える活動により、駆けつけてくれた方々のその想いはとても強く感じることが出来ています。政治家の皆さんにも是非とも無料措置の再延長を通じ被災者支援の想いを体現していただきたいものです。
 長距離通勤・運転をする職員諸君、決して無理することなく、くれぐれも安全運転第一を心がけてください。原発事故によりやむなく職場を去った多くの同僚のように大切な人財をもうこれ以上失いたくはありませんよ。
        
       ( 万葉園施設長  菅原 )

石神地区複合型介護福祉施設の名称が決定される(2)

2012-08-13

7月より本格工事に入った石神地区複合型介護福祉施設の名称が決定されました。
 6月31日に開催した理事会において、施設の総称を「石神地区複合型介護福祉施設」とし、グループホーム名称を「グループホーム石神」、デイサービスセンター名称を「石神デイサービスセンター」に決定されました。
 地域の一員として地域の皆様から信頼され、地域に根ざした施設として原町区西部の地域名称である石神地区の地域名を踏まえ「石神」を付けさせていただきました。
 工事は、建築主体のA工区工事(デイサービスセンター)、B工区工事(グループホーム)、外部倉庫工事、24条申請工事、外構工事の主要工事に分け、それぞれの工事に電気設備工事、機械設備工事に分離して作業を進めています。
 A工区工事は、スラブ配筋、土間・立上壁差筋に入り、夏季休暇後、墨出・土間シート、土間配筋に入ります。
 B工区は、土間配筋、立上壁差筋が終わり型枠建込、土間コンクリートに入り、夏季休暇後は、壁配筋・型枠立込、土台・HDアンカー取り付けに入ります。
 9月上旬には足場組み立てが始まり、建物の形が少しずつ見えて来ると思います。

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   建物完成模型(左→グループホーム、            工事現場AB工区全景
   右→デイサービス)        

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       B工区のグループホーム               A工区のデイサービスセンター

【福寿園施設長:大内】

石神地区複合型介護福祉施設整備工事安全祈願祭が執り行われる

2012-08-07
原町区大木戸字西原地内に計画していた石神地区複合型介護福祉施設の建設工事に当たり、平成24年6月28日に現地において安全祈願祭が執り行われました。
 この計画は、本来であれば23年度の完成を目指して計画しておりましたが、東日本大震災並びに東京電力原子力発電所の事故により計画が休止していたものです。
完成は、平成25年1月15日を目指し、通所介護施設(デイサービスセンター)定数25人と認知症対応型共同生活介護(グループホーム)定数18人に訪問介護(ホームヘルパーステーション)と居宅介護支援センター(ケアマネ事業所)を併設し、地域の方々が少しでも在宅生活を継続できる福祉施設であることを願い計画したものです。
 構造は、木造平屋建て、述べ床面積1,015㎡(約308坪)の建物で、設計者は、福島県建築文化賞準賞を受賞した小高区の特別養護老人ホーム梅の香、グループホーム小高の設計に当たっていただいた株式会社邑建築事務所、施工者は東北建設株式会社が当たる事になりました。
 今回の震災等で多くの市民の皆さんが避難を余儀なくされ、市外や他県で帰ることを待っている方のためにも来年3月の開設をめざしてまいりたいと思っております。
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      安全祈願祭開式を前に               穿初の儀 邑建築設計事務所
                                       陽田代表取締役
 
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   南相馬福祉会 舟山理事長       祝辞を述べる 桜井南相馬市長
 
【福寿園施設長:大内】

2010年

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視察を終えて

2010-12-05

■■■特別養護老人ホーム 梅の香■■■

 いよいよ12月に入り、平成22年も残りひと月となりました。施設では、クリスマス会、餅つき、初詣等の行事が控えており職員も慌しく準備に取り組んでいます。
 昨年度の今頃は、新型インフルエンザの流行に、各種行事の中止や面会制限など初めての対応に振り回されておりましたが、今年度も少し気になるデータが出ております。福島県感染症情報センターが発表する「福島県感染症発生動向調査週報」によると第46週(11月15日~11月21日)の県内のインフルエンザ発生患者は56名で県中地区に流行が見られ、また、感染性胃腸炎も郡山市、会津で流行が続いているとの発表でした。相双地区内では、インフルエンザは第45週に1名発生し第46週には0名となりましたが、感染性胃腸炎は第45週に20名、第46週には26名と増加傾向にあります。いずれも例年より流行時期が早まっているようです。施設内においては、感染症のまん延防止策を通年を通して実施しておりますが、社会的に流行する時期には特に面会者を中心に対応策を強化します。今年度は早めの感染症予防強化策を実施しなければならないと考えております。
 さて、話題はかわりますが、11月28日(日)に法人内特養三施設家族会合同の施設視察研修を開催しました。昨年度は、新型インフルエンザ禍により中止した事業でしたが今年は、いわき市にある高齢者向け優良賃貸住宅「さくら壱番館」様を視察させていただきました。この高齢者向け優良賃貸住宅とは、「高齢者の住居の安定確保に関する法律」に基づき、高齢者が低廉な家賃で居住できる良好な住環境を備えた優良な賃貸住宅を各市町村が認定するものです。認定を受けると各市町村が家賃を一部補助する仕組みとなっており、高齢者にとっては低家賃で利用、充実した設備で安全性・安心感を確保、行政としては、税による新たな公営住宅建設の抑止と相互にとってメリットの大きいものとなっています。現在福島県内にてこの制度を制定しているのはいわき市だけとなっていますが、今後郡山市や会津若松市等でも整備される計画があるとの話でした。   
この賃貸住宅の特徴は、賃貸住宅でありながら、入居者が交流できる「交流スペース」を備えていることにあります。日中は管理人しかおりませんが、管理スタッフ及び委託契約しているNPO法人スタッフによる生活相談サービスやアクティビティサービスを受けることができます。また、介護が必要な状況となっても外部サービスを利用してこの賃貸住宅の生活が維持できることから、特養待機者が増加する中で、将来的な生活環境の安定性の観点からは、自宅での独居生活より安心感が増すものではないかと考えられています。賃貸住宅に住むことで、住み慣れた自宅の隣近所との関係性は崩れることもありますが、加齢に伴い外出の機会が減り、交流も少なくなっている現状からは、より安易に交流の場を求めることができ、防犯・防災設備の整った生活環境に移り住むことも選択肢の一つとして拡がっていくのではないかと思われます。これらの事業は民間企業が進出する事が容易であり、高額な入居金を支払う有料老人ホームより高齢者にとって有益なサービスではないかと考えます。
しかし、問題点がないわけではありません。外部サービスを利用したとしても賃貸住宅において生活できる状況には限界があります。介護を受けることを目的に設備が整っていないからです。入居後数年で重度の介護を必要とするケースもあります。これらの事態に備え、賃貸住宅事業者は自前の介護保険事業所を持つか、周辺介護保険事業所との連携を持ち、入居者の状況に応じた生活環境を提供できるシステムを将来に備えて構築しておかなければ入居者が安心するサービスの提供とはならないのです。とはいえ、現状の介護保険事業所では対応できていない、将来にわたり介護を必要としない生活の維持に必要な対策としては、非常に費用対効果のあるものではないかと思われます。
先の日記でも話ましたが、この南相馬市においてもそう遠くない将来に高齢者の住居及び介護予防問題は大きなものとなるはずです。状況が悪化してからの対策費用は膨大なものとなってしまうことから、ここは、行政・介護保険事業者・医療事業者・民間事業者が高齢者の健康期~終末期の生活環境のあり方について知恵を出し合い、連携することで、市民が老後を安心して生活する事が出来る南相馬市でありたいと視察を終えたバスの中で想いをめぐらせました。

                                【文:梅の香施設長 菅原】

高齢夫婦世帯からの施設入所に想う

2010-09-18

異常すぎた暑さもひと段落し、朝夕には涼しさが感じられるようになりました。この夏は、多くの方が熱中症に罹ったニュースが毎日のように報道されましたが、当施設においては、こまめな水分補給に力を注いだ結果、幸いに熱中症状を呈する方もなく過す事が出来ました。当面日中の暑さは継続しそうですので、引き続き健康管理面に留意して参ります。
 さて、もう一つ新聞等を賑わせている報道に、所在不明高齢者問題があります。9月10日の報道では、戸籍が所在しているのに現住所が確認できない100歳以上の高齢者が全国で23万4000人に上ると法務省が発表しました。戸籍は住民登録を抹消しても、死亡届が提出されるまで存続するそうです。太平洋戦争時の空襲による犠牲者や移住して海外で死亡した人の場合、住民登録のみが抹消され死亡届が提出されなかったためではないかとの分析もあります。もし、この所在不明者が全員亡くなっていたとしたら、日本の平均寿命はどのようになるでしょうか。ある方の試算では、ほぼ影響を与えない程度のものだそうでちょっと安心しました。
平均寿命とは、0歳の人があと何年生きるかの平均余命を差すそうです。その計算式は文系の私には恐ろしく難しい(積分を使用するそうです。興味のある方は調べてみて下さい。)式で求められます。それぞれの年代で平均余命には違いが出るそうですが、その数字を聞くと何となく「まだ、まだ不摂生しても大丈夫かな!」などという根拠のない自信が生まれてきます。
前回の寄稿にて高齢夫婦世帯の話を少ししましたが、この高齢夫婦世帯のことで少し気になる事があります。高齢夫婦世帯にて仮に夫が介護を必要とした場合で、妻の介護疲れなどの理由から夫に施設に入所してもらうというケースがあったとします。結果として、入所された夫は健康管理や日常生活支援等のサービスを受け、残された妻は介護という重労働から解放され双方にとって良い事であるかのように思われます。しかし、このことは、新たな高齢単身世帯を生み出していることになるのです。人は人との関わりの中で生活しているからこそ人としての存在があるのに、まして数十年ともに苦楽をともにしてきた関係性を介護が必要だからという理由で施設サービスにより分かつことに大儀があるのでしょうか。入所なさってからのご利用者の元気な笑顔、面会のたびに喜ばれていかれる家族の表情を見ると施設サービスの必要性は十分認識しますが、離れて暮らしたくないと節に願っている方々に過度の介護負担もなく生活していけるサービスを提供する事は出来ないものでしょうか。とんでもなく高額な入居料が必要な介護付有料老人ホームや高齢者専門賃貸住宅と在宅サービス(デイサービス、訪問介護、訪問看護等)、クリニック等の組合せが一体化したサービスは既に存在しておりますが、低額で利用できる施設機能と高齢者専門賃貸住宅との一体化、つまり施設でありながらそこには健常な伴侶も共に生活できる機能を持つサービスはどうでしょうか。夫婦が共に生活できることで精神的な安定を得ることも容易であり、どのような介護を受けているのかを目の当たりにでき、介護の手助けも可能で、時には自分の好きなことに出かけることも出来る自由さを持つサービスなど作ることはできないものでしょうか。これにより、何より単身高齢者世帯を作らないことが出来る事は大きなメリットがあると思います。介護保険が、被保険者の保険料と税金にて成り立っていることから少ない財源の中で最大限の効果を生み出す必要があることは認識しておりますが、基本となる人間としての幸せ追求のために社会保障があると言うことも忘れずにバランスの取れた制度となって行く事を願っています。

                        【文:梅の香施設長 菅原】

2010年夏

2010-08-18

■■■特別養護老人ホーム福寿園■■■
 7月18日梅雨明けが発表されるや連日の猛暑、しかも朝からのカンカン照りで「暑いですね~」が今や毎日の挨拶の言葉にもなっている。2010年世界各地で多発する自然災害、中国では1月に30度を越える夏日になり、100年に一度の大干ばつ、一転豪雨で200人が亡くなり9万戸の家屋が倒壊、パキスタン、インドでも50度を越え、イラクバスラではなんと54度を記録、ヨーロッパ、ロシアも同様の猛暑続き。
被災者の声は、みんな初めて経験することばかり、世界各地で記録を塗り替え、まさに異常気象といえます。福寿園・さくら荘夏祭りも暑さの中での開催となりましたが、ご来園の皆様は暑さの中でもウチワとタオルを片手にお越しいただきました。本当に有難いと思います。祭りでは利用者様を日差しに当てないようお顔の前をタオルで覆い、職員の体で日陰をつくり、盆踊りでは日差しを避け車椅子を後退させながら回るなどの配慮が見られました。利用者様の口元に耳を傾けると太鼓や笛に合わせてかすかな声でしっかりと盆踊りの唄を歌い、夏の風情を体全体で感じ取っておられ、開催して良かったと改めて感じた次第です。

【文:福寿園施設長坂下】

グループホーム小高開所にて考えること

2010-08-07

当法人が小高区金谷前地内に整備をすすめてまいりました「グループホーム小高」は、8月1日に無事開所を迎え、最初のご利用者をお迎えすることができました。
 開所に先立ち、7月30日には関係者およそ50名の参列のもと開設式が行なわれました。市長様、市議会議長様、当法人理事長によるテープカットにはじまり、皆様に開設をお祝いいただきました。
 グループホーム小高は、地域密着型サービス事業所として、南相馬市に在する認知症を有する要支援、要介護と認定されたご高齢者が、小集団生活のもと、地域の皆様との積極的な交流や残されたその方が有する生活能力を最大限に活かして、自立した日常生活を維持するための日常生活支援を受けることを目的とした事業所です。これから徐々にご利用者をお迎えし、18名のご利用者が自分らしい生活を維持出来るよう職員一同努力して参ります。
 ある米国大学研究チームが家族や友人、隣人に恵まれた高齢者は、孤独な高齢者に比べ生き延びる確率が1.5倍も高く、けんかばかりしているような人間関係も含んで日常的に人付き合いがあることは心理面だけでなく、体の健康に直接メリットがあり、孤独であることはアルコール依存症やたばこを1日15本以上吸うのと同じくらい健康に悪いとの研究成果を発表した報道を目にしました。高齢夫婦世帯または単身高齢世帯が増えている現状で、友人が徐々に減り、身体が思うように動かなくなる事で外出機会も減ることが多い高齢者にとっては、とても気になる研究成果です。少し前の日本では、大家族での生活が当たり前であり、高齢となっても孫や曾孫の面倒を見るなど家族の中での役割があったことで、孤独を感じることなく生活できていました。その事が直接長生きにつながったかどうかは定かではありませんが、そこにはまぎれもなく喜怒哀楽のある生活があったと思います。様々な要因にて介護サービスを利用せざるを得ない多くの方々と介護保険事業を通じて関わらせていただいておりますが、そこでは単なるサービス受益者側とサービス提供者側という関係性だけでなく、人として社会としての関わりを強く意識した生活感のある関係性を築いていきたいと職員とも話をしております。どのような関わり方がお一人おひとりにとって心地良いものなのか毎日模索しているところです。
 この南相馬市でも今後十数年の間に認知症高齢者や要支援・要介護状態の高齢者の増加が想定されております。これまでその予防策として、介護予防事業や特定高齢者事業等に取り組みある一定の成果をおさめています。まだまだ多くの方にこの事業に参加いただく必要があるのですが、少しずつ参加者が減ってきているとの気になる報告もあります。先ほどの米国の研究報告のとおり、日常的に人付き合いのある生活環境を整えることで、その方の生活に潤いと張り合いがもたらされると考えます。このことは、介護保険サービスの充実以上に大切な取り組みなのではないかと考えさせられました。
 介護の場面でもご利用者に多くのお話をして頂くということが基本にあり、職員はことあるごとにご利用者に声をかけさせていただいています。メールでのやり取りが情報交換やコミュニケーションの主流になっている現代ですが、人と人の関係性はやはり直接会話のキャッチボールで深まっていくのではないでしょうか。若い職員の中にはご利用者との会話が苦手という職員もいますが、先輩職員の様子を学んだり、研修等を通してコミュニケーション技術を向上させようと頑張っています。認知症高齢者との関わりを持つグループホーム小高でもご利用者とのコミュニケーションについて工夫を凝らしながら、ご利用者が人との関わりを強く感じることができる生活支援を展開していきたいと考えております。

GH小高1    GH小高2

GH小高3        GH小高4                                                                                 

                                【文:梅の香施設長 菅原】

介護者に求められるもの

2010-06-04

4月に梅の香施設長として着任いたしましたが、ご利用者や職員とのなじみの関係を早く構築したいと考えつつも、グループホームの開設準備等であっという間に2ヶ月が過ぎました。平成19年度の1年間は梅の香に勤務いたしておりましたが、その当時のご利用者から19名が変わられており、介護を必要とするご高齢者にとっても2年間という時間は貴重な時間であると感じております。
 当法人では、介護サービスの質及び職員の社会的地位の向上を目的に介護職員への介護福祉士資格取得を奨励しています。サービスを受けるご利用者や家族にとっては、職員の人間的な温かみを求めることはもちろんですが、理論や技術に裏打された確かな手法での介護サービスの提供も施設選択の大きな要因となるものと考えています。職員の人間性、技術、知識が高いレベルにあることがご利用者やご家族からの信頼感やより良い関係性の構築につながるものと考えます。今後更に介護福祉士資格取得者にかかる期待は大きくなってくることは確かなことであり、今年度は、法人内において介護福祉士資格取得勉強会を14回にわたり実施する予定であり、資格取得を目指す職員や自らを研鑽する意欲のある職員に対して支援をしていきたいと考えています。
 この介護福祉士の資格取得方法に見直しがされています。これまでは、養成機関で必要科目を履修、卒業している又は、介護職員としての実務経験が3年以上あれば国家試験が受験できました。しかし、平成24年度からは3年以上の実務経験に加えて国が指定する教育機関が実施する6ヶ月(600時間)以上の養成課程を経ることが必要とされています。これによる介護職員の資質向上が期待されることは確かですが、600時間の養成課程受講に職員を派遣できるかというとほぼ不可能に近い状況です。介護現場における慢性的な人手不足や養成機関が近くにない場合の通学に対する時間的、経済的負担などこの相双地域の施設に働く職員にとって国家試験受験のハードルは非常に高くなる可能性があります。介護現場で長く働きたいと熱望している職員にとって介護福祉士資格取得は、経営者やご利用者、その家族に対して自らの立場を認知してもらうには必要不可欠なことです。資格取得者の資質向上を図る対応は必要との考え方には賛成ですが、入り口を狭めることは更に現場における人手不足を招く可能性があり、介護職員の資質向上と量的確保が可能な限り両立されるような現状に即した介護福祉士養成のあり方について検討してもらいたいと切に願っています。 

                                  【文:梅の香施設長 菅原 武】

2009年

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【新たな高齢者介護に関わる課題】

2009-12-28
■■■特別養護老人ホーム万葉園■■■
これまで、施設長日記で老老介護、認認介護、介護による離職、近親者がいない方への介護問題などを記載してきたが、あるテレビで報道していた「限界団地」に関わる介護問題が身近になってきていると感じている。
 
東京都の昭和30年代に入居が始まった2つの大きな都営団地で一部高齢化率が50%を超える団地となり様々な介護問題外にガン末期の家族いたり高齢者を狙った詐欺が相次いだりと、支援困難家庭が増加し、高齢化する民生委員も「もう限界」とため息をつくというのである。
 
包括支援センターが創設され地域の問題を把握し、相談を受け問題解決に奮闘しているが、介護予防プラン作成に時間を取られ、本来の業務が充分できないというのが現状である。
 
そもそも「限界団地」とは、「限界集落」を意味する中山間地や離島を中心に過疎化・高齢化の進行で急速に増え、このような状態となった集落では、集落の自治、生活道路の管理、冠婚葬祭など共同体としての機能が急速に衰えてしまい、やがて消滅に向かうとされている。共同体として生きていくための「限界」として表現されている。もはや就学児童より下の世代が存在せず、独居老人やその予備軍のみが残っている集落に例え、高齢化率が50%を超えた団地を指したものであると理解している。
 
当南相馬市は、人口7万程度の町であるが、年々高齢化率が上昇し25%を超えた。しかし、限界団地というイメージの団地は連想していなかった。近頃造成された団地などは様々な色合いや形状の異なる建物が立ち並び、庭には子供の遊具や自転車が目立ち若い世代の世帯が住む活気ある団地も市内で目にして来た。
 
先日、正確に分からないが昭和30年代頃に分譲された市役所西地区の団地の知り合いを訪ねる機会があり、場所が分からず30分程探しながら団地内を歩いた。若い世代が暮らす団地の雰囲気は感じられず、一見して誰も住んでいないと分かる家があちらこちらにある。庭は、草が生い茂り、長年剪定されていない庭木が生い茂っている。子供の姿も声もない。ただ静かに時が流れているという感覚が伝わってくる。子供が生まれ、親元から巣立ち2代3代と親と同居するという環境や考えが薄くなって多数の高齢者が住む団地となったのだと思われる。
 
このような団地が、今後抱える高齢者問題を考えると多数の住民は住み慣れたこの団地,家で過ごして行きたいと考えていると思われる。この思いを叶えるために法人としてなにができ、なにをしなければならないかを検討し具体化する時間は、そう長く待ってくれないような気がする。
 
【文:万葉園・たんぽぽ施設長 大内】

安全祈願祭

2009-12-28
■■■特別養護老人ホーム梅の香■■■
 かねてより、当南相馬福祉会が施設整備を計画しておりました、認知症対応型共同生活介護事業所は、敷地造成工事も完了し、地域の皆さんから永く親しまれるようにと、一般公募により応募された数多い名称の中から「グループホーム小高」と決定され、建設工事の着工を待ち望まれておりました。
 施設は定員18名で木のぬくもりが感じられる木造平屋建て2棟、床面積490.06㎡の構造規模で、平成22年8月開設を予定しております。
 この度、施工業者も決定し、12月22日現地に於いて「安全祈願祭」が厳かに執り行われ、関係者一同が、工事期間中の無事故と快適な施設の完成を祈願いたしました。
                         
   安全祈願祭 安全祈願祭2      【文:梅の香施設長・井戸川】

【グル-プホ-ムたんぽぽのスプリンクラー設置工事が始まる】

2009-11-20
■■■特別養護老人ホーム万葉園■■■
 9月25日開催の理事会で承認を得たグル-プホ-ムたんぽぽのスプリンクラー工事が、本格的に始まった。
 施設長GH1
足場を設置しての工事
 
この工事は、平成18年1月8日に長崎県のグループホームで発生した火災により多数の入居者の方々が焼死され、これを機に認知症高齢者グループホーム等の社会福祉施設の防火安全対策等の強化の観点から、消防用設備等の設置基準が見直され、平成19年6月13日に消防法施行令が改正された。
この改正により、延べ床面積275㎡以上1,000㎡未満の小規模の福祉施設についてもスプリンクラー設備の設置義務が課せられ、経過措置により平成24年3月末日までに対象施設は設置することになる。
 
たんぽぽは、平成14年12月に開設し、延べ床面積が350㎡ということで、当時はスプリンクラーの設置は義務ではなかった。
 
しかし、近年の社会福祉施設においても甚大な被害をもたらす火災が発生している。検証してみると。
 
1、平成18年1月8日
  長崎県大村市  認知症高齢者グループホーム
          建物全焼  死者7人、負傷者3人
2、平成20年6月2日
  神奈川県綾瀬市 知的障がい者施設
          1棟全焼  死者3人、負傷者1人
3、平成20年11月13日
  宮城県仙台市  有料老人ホーム
          1棟部分焼 負傷者33人
4、平成20年12月26日  
  福島県いわき市 小規模多機能居宅介護事業施設
          鉄骨作り2階建て 
          25%焼損 死者2人、負傷者3人
5、平成21年3月19日
   群馬県渋川市 有料老人ホーム
          2棟全焼、1棟半焼  死者10人、負傷者1人
  上記の通り、多くの施設利用者が犠牲になっている。
 
グループホームの利用者が夜間の火災などで犠牲者が多くなってしまう原因として、スプリンクラーのように火災発生時に有効な消火設備が設置されていないことや少数であると思うが防火管理者を選任せず日頃の防災訓練が実施されていない施設もあると聞く。しかし、職員からみた最大の不安は夜勤者が1人という問題である。
 
特別養護老人ホ-ムであれば、夜間の配置基準は、定員50人で2人、100人で4人の職員を配置することとなっている。他に宿直者(管理人)として1人を配置している施設がほとんどである。
 
グループホームは、現在1ユニット(1つの建物)の定員が9人程で、2ユニットまでの設置が一般的に認められている。2ユニットであれば利用者が18人程度になる。
夜勤者の配置基準は、1ユニットの施設でも2ニットの施設でも1人である。
 
もし、1人で夜勤をし、18人の利用者があり、設置場所が民家もない山間地に位置し、木造建築の建物から出火した場合、だれも駆けつけてくれない条件の中、パニックの中で初期消火を失敗し、炎が天井まで燃え上がり、停電による暗闇の中で消防に通報し、2つの建物で睡眠を取っている18人の利用者(車椅子利用者の方もいるだろうし、認知症状により誘導なくして避難できない方がほとんどである)を、スプリンクラーもなくどんどん延焼し、呼吸もできないくらいの煙が充満する中で、1人の夜勤者(女性職員の比率が高い中)が無事に全員を避難させる事は、大変厳しいものがあると思われる。
 
当施設のたんぽぽは、1ユニットの施設で、併設する特別養護老人ホ-ムがあり、夜間でも4人(管理人1人を含む)の職員が避難対応できる。また、設置場所が住宅街であり近隣住民の方々に非常災害協力員として災害時に利用者の避難のため協力いただけるよう委嘱を行い、避難訓練などにも参加をいただいている。今回、スプリンクラーを設置することができるが、これでも絶対ということはないと思う。また、今回の改正では面積が275㎡以下の施設はスプリンクラーの設置の義務はない。資金の問題もあるが、なにかあってからでは遅い。早めの設置が必要と考える。
 
今回の工事でご利用者には迷惑を掛けている。夜間はグループホームに戻り食事や睡眠はこれまでどおりできるが、2、3日間、日中は特養の食堂や近くの老人福祉センターで過ごすことになる。職員たちにも変わった環境の中での生活になることから、利用者の皆さんが過ごしやすい取り組みや環境を整えていただいた。利用者の皆さん、もう少しの間ご協力をお願いします。
 
 施設長GH4  施設長GH2   
 紙芝居を楽しむ            動物の訪問による交流
 
 
【文:万葉園・たんぽぽ施設長 大内】

新型インフルエンザの脅威と危機管理

2009-10-26

■■■特別養護老人ホーム福寿園■■■

 2009年4月にメキシコやアメリカでの流行が確認された新型インフルエンザ(A/H1N1)は全世界に広がり、同年6月12日WHOは最高レベルのフェーズ6を宣言した。日本でも5月に発生が確認され、今夏から急激に感染者数が拡大、10月14日現在、国内での感染者数が61,583人(死者27人)とのこと。冬場に向かっての大流行が懸念されている。
 新型インフルエンザは季節性インフルエンザと同様に飛沫感染が主要な感染経路で、潜伏期が1~7日(中央値3日~4日)、発熱に始まり、咳、鼻汁症が見られるなど基本的には季節性インフルエンザと区別できないが、新型インフルエンザは発病当初軽症であっても、第5~6病日からウイルス性肺炎や脳症を併発し、急激に重症化することがあり、妊婦や基礎疾患を有する方は重症化のリスクが高いとされている。しかし、基礎疾患のない健常者の40%が重症化しているというアメリカの症例もあり、基礎疾患の有無だけで重症化を予測することもできない。日本でも重症化防止を目的に厚労省のワクチン接種基本方針により、10月19日から医師や看護師などの医療従事者を最優先にワクチン接種が始まった。
 本県でも10月21日から接種が始まったが、自分はいつから打てるのか、どこで打てるのか、助成はあるのかなど、これら情報はまだ何も示されていない。例年10月下旬から11月がインフルエンザ流行のピークであるが、高齢者への一般接種は翌年になる模様。
 介護施設など社会福祉施設における新型インフルエンザへの対応については、厚労省から「社会福祉施設等における新型インフルエンザ対応について」が示されているが、言うまでもなく、社会福祉施設の利用者は、乳幼児、高齢者等をはじめとして、いったん感染した場合の重症化のリスクが高い人が多く、しかも福祉サービスは、利用者やそのご家族にとっては生活を維持するうえで不可欠のものであり、社会的使命上、安易にサービス提供を停止することができない。同時に、そのサービス提供は、長時間、多数の人と高密度の接触が必要であり、職員は家族を含め自らの感染防止とともに利用者への感染には万全を期しつつ、サービスの安定供給を確保しなければならないという他事業分野とは異なる特有の困難な課題があり、当然に優先接種に位置づけられるべきものではないかと思う。
 新型インフルエンザに限らず、感染症対策を実効性のあるものにするために、私たち施設では、国内での新型インフルエンザの流行を受け、早くから県外、県内発生時の対応等、適時適切な防止対策の体制づくりをしてきた。日ごろから感染防止対策委員会を定期に開催し、正しい科学的な知識に基づく、理に適った取り組みを徹底して実行している実績があり、今回の新型インフルエンザの対応に当たっても、来園者のご協力をいただきながら全職員に常時マスク着用と指手消毒、うがいを励行させ、施設利用者から1人の感染者も出さない取り組みを組織的に実施してきている。介護も医療と同様に「人命の確保」を最優先に考え、日頃から危機管理意識を職員全員で共有することが最大の防止策ではないかと思う。
                     【文:福寿園施設長坂下】

夏祭り

2009-09-01
■■■特別養護老人ホーム梅の香■■■
 8月16日、恒例の第5回梅の香夏祭りが行われました。今年は異常気象により、梅雨明け宣言もされず、お盆を迎えた時期にもかかわらず、どんよりと曇り降雨の日が続いていたのですが、この日は全くの快晴。関係者一同安心しました。来場者も例年になく大勢。お陰で模擬店の品々は早々の売り切れ完売となりました。
催し物の合間も余裕をとり、ゆったりとした流れの中で、利用者の皆さんもご家族との会話もはずみ笑顔、々。最後に行った花火は、これまた見事。花火屋さんに依頼した金額が間違っているんでないかと、周りの人々がみな心配しながらも満足な表情で見上げていました。
本当に今年の夏祭りは最高。来年も皆さんに楽しい一時を過ごしていただけるような企画をと、思った次第。            花火 花火② 
                     【文:梅の香施設長 井戸川】

2008年

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寄贈頂きました。

2008-12-03
■■■特別養護老人ホーム梅の香■■■
 
 去る11月28日に小高川鮭繁殖組合様より生鮭切り身を、利用者の皆さんで食べていただきたいと寄贈頂きました。早速栄養士に調理方法を考えていただき「鮭のネギ味噌焼き」で、その日の夕食で利用者の皆さんに食べていただきました。利用者からは「美味いな!小高川の鮭のよか」と話されていました。小高川鮭繁殖組合の皆様有り難うございました。
 
 鮭
【梅の香施設長 井戸川德義】

【紙おむつに見る少子高齢化問題】

2008-10-21
■■■特別養護老人ホーム万葉園■■■
 
 紙オムツは、1940年代にスウェーデンで乳児用として考案され、当時は吸水性のある紙を何枚も重ねた簡単なものでありましたが、使ってみると使い捨てができ、洗濯も必要ない、取替えも簡単だったことから北欧やヨーロッパ各国に広がり、戦後アメリカに渡った紙オムツは、多くの工夫と改良が加えられて布オムツを超えて普及したそうです。
 
 日本でも1960年代に販売されましたが、当時は高額であり、物を使い捨てる習慣がない国民性から広く普及することにはなりませんでしたが、1980年代には、働く女性が1千3百万人と増加し、家事の省略化の時代となり普及して行ったそうです。
 
 大人用オムツは、一般的になじみが薄く、一部病院などで使用されていましたが、一般的には布オムツが中心で、乳児用のような普及はなかったそうです。しかし、1994年に大人用パンツ型紙オムツが発売されると、使用する本人が装着できることから、使用者本人の尊厳ある自立への意欲などの意識が生まれ、現在では、今後の高齢社会を見据えた排泄のあり方をテーマとしたオムツが開発されているようです。
 
 このように乳児用として普及してきた紙オムツは、現在、大人の世界にも当然の普及となっており、在宅、施設、病院を問わず布オムツを目にすることはなくなってしまいました。
 
先日の新聞報道で興味深い記事がありました。「介護オムツ子供用に迫る市場規模」というような見出しだったと思います。現在深刻化する少子高齢化により、オムツの販売額において大人向けのオムツの方が子供向けをまもなく上回るとの内容であり、記事によれば、国内の紙オムツの売り上げは、2007年で2千4百億円、内、子供向けは1千3百億円で販売額はピークを向かえ、逆に大人向けは年々3~4%増えているそうです。
 
深刻な高齢社会の進展に伴い、要介護高齢者の増加、介護期間の長期化や核家族の進行、介護する家族の高齢化などの様々な問題から、高齢者の介護を社会全体で支えあう仕組みの介護保険制度が創設から9年を迎えます。しかし、あまりにも大きな津波のごとくの高齢社会の状況変化で、将来に亘る安心は見えてこないのが現状ではないでしょうか。
 
十数年前から懸念されていた少子化や高齢化問題は、2007年からの人口減少が現実化し、合計特殊出生率は女性一人あたり1.28人と低く、同時に65歳以上の高齢者が急速に増加する高齢化は、予測統計を下回ることなくハイペースで急速に進行しています。
 
少子化の問題は、15歳から64歳までの労働力人口の減少にも大きく影響し、年金、医療、介護の社会保障の支え手が減少し、世代間の助け合いで成り立ってきた制度は果たして維持できるのか疑問が生まれます。
 
現在の社会保障制度は、病気に例えれば末期の状態にあるといっても過言ではないと感じます。今でも厳しい状況の中、増え続ける高齢者を減少し続ける労働力人口で支えきれるのでしょうか。少子化により将来に亘り若い支え手が増えないことは目に見えています。新たな支え手としては、高齢者自身や定職に付かない若者(付きたくとも付けない理由もあることを理解した上で)、そして女性の方々が将来の特効薬ではないかと思われます。介護保険制度の問題を解決していくためには、高齢者問題だけを議論しても解決にはならない奥深いものがあります。少子化対策、女性や若者の就業対策、子育て支援対策、社会保障制度の費用の問題など・・・・・。
 
もう、今後数年論議を重ねて解決していくなどと悠長なことを言っていられないほど崖っぷちに立たされていることを理解しなければと感じています。
        【文:万葉園・たんぽぽ施設長大内】
 
・総務省統計局推計「人口(年報)」及び国立社会保障人口問題研究所「日本の将来推計人口」
 
(単位:万人)
 
 
  2007年 2030年 2055年
総人口 12,777 11,522 8,993
65歳以上の人口  2,746(21.5%)  3,667(31.8%) 3,647(40.6%)
15~64歳の人口  8,302(65.0%)  6,740(58.5%) 4,595(51.5%)
14歳以下の人口  1,729  1,115   752

【認めて欲しいグループホームでの認定申請】

2008-09-16
■■■特別養護老人ホーム万葉園■■■
 
 私が、認知症高齢者を対象としたグループホームを始めて知ったのは、1996年頃、宮城県名取市に「こもれびの家」という新たな発想の事業所があるという情報からだった。翌年に視察させていただいたが、10数年前であるが鮮明に思い出される。現在であれば驚きはしないが、当時、高齢者が住まう老人ホームなどは、箱型のRC建物、4人、6人の多床室、流れ作業のような集団介護、職員による全てに近い処遇提供、忙しそうに動き回る職員が当たり前の時代に、木造平屋の地域に溶け込んだ建物、全て個室の居室、少人数の9人の利用者に9人の職員配置、利用者と共に食事作り、掃除や畑での野菜作りなどで一人ひとりのよさを引き出す考え方、ゆったりと利用者といっしょにという方針などに驚くばかりであった。
 
 グループホームは、1980年代にノーマライゼーションの発祥地であるスウェーデンの小さな町で、障がい者が地域で生活できる運動の中から移行し、認知症ケアのため民家で行われたのが始まりで、日本でも1990年代初から少しずつ開設されるようになったと聞く。
 
 グループホームの魅力には、様々なものがあると思うが家庭的な雰囲気の中で、馴染みのスタッフが全て支援するのではなく、根気よく見守りながら自分たちのできることは自分でやるとの役割があり、少人数でゆっくりと流れる時間の中で心身を平穏に保つことができることも一因ではないかと考える。
 
 現に、当グループホームの入居予定者の心身状況等の調査に伺い、施設職員や家族からの聞き取りで、徘徊、暴言、失禁、介護拒否等で一時も目が離せない。拒否して着替えも入浴もさせてくれない時があるとの新たなご利用者が、スタッフも不安の中で入居となった。入居当日、険しい目つきの顔立ち、ひっきりなしに要望する帰宅、少しも椅子に座ることなく歩き回り、排便、排尿のための衣服の着替えとスタッフも数日間は大変であったと思う。現在、それらの行為が全てなくなったということではないが、日増しに顔には優しさが見られ、自分の居場所の居室に過ごされたり他のご利用者とテレビを見たりと大きな変化がある。これも、ご利用者の思いを大切にし熱意を持って支援したスタッフとの信頼関係が構築されたものと思う。
 
 このように介護の支援のあり方に大きな影響を与えたグループホームも、現在の9千事業所を超えて整備されたが、質的な問題のためこれまで様々な制度が改正・創設された。開設者、管理者、介護計画作成者への認知症関係の指定研修の受講、個人情報の保護、身体拘束の廃止、虐待防止、外部評価の実施と公表、介護支援専門員の配置、夜間の宿直者から夜勤者、地域に開放された事業所運営のための運営推進会議の開催、地域密着型サービスへの位置付け、通所介護や短期入所生活介護の新規サービス、看護師等との医療連携制度、スプリンクラー等の消防設備の整備などがあった。
 
 グループホームの事業者も社会的に認知される質の高いサービスのために日夜努力しているが、制度的に居住機能を持ちながら居宅サービスで施設ではないからなのか、信頼が得られていないからなのか「なぜなの」と思うことが何点かあり、その1点について記載させていただきたい。
 
 
 グループホームでは、ご利用者、ご家族に代わってご利用者の「介護保険証更新申請」ができないことです。
 介護保険法第27条第1項
(要介護認定)
第27条  要介護認定を受けようとする被保険者は、厚生労働省令で定めるところにより、申請書に被保険者証を添付して市町村に申請をしなければならない。この場合において、当該被保険者は、厚生労働省令で定めるところにより、第46条第1項に規定する指定居宅介護支援事業者、地域密着型介護老人福祉施設若しくは介護保険施設であって厚生労働省令で定めるもの又は第105条の39第1項に規定する地域包括支援センターに、当該申請に関する手続を代わって行わせることができる。
 
 地域密着型認知症対応型共同生活介護(グループホーム)は該当事業所ではなく上記下線の事業所以外は、更新申請が認められないのです。
 
 家族にやってもらえばいいでしょう。入居前のケアマネにやってもらえばいいでしょう。地域の包括支援センターがあるでしょう。併設の特別養護老人ホ-ムや老人保健施設があるでしょう。  家族に委任状を書いてもらってグループホームが代行すればいいでしょう。いろいろな方法があるかもしれませんが、入居後の事務手続きで介護施設や地域密着型介護老人福祉施設と大きな差はないように思えるグループホーム、ケアマネジャーの資格者まで必須配置となったグループホームに更新申請を認めるとなにか問題になるのでしょうか。ご利用者、ご家族に不利益を与えることになるのでしょうか。
         【文:万葉園・たんぽぽ施設長大内】

【甥の悩み】

2008-08-15
■■■特別養護老人ホーム万葉園■■■
 
 お盆になり、施設の中から沢山の子供たちの声が聞こえるようになった。曾じいちゃんや曾ばあちゃんに家族大勢で会いに来てくれる。自然にご利用者にも笑顔があふれ、私たち職員も元気をいただけるのが嬉しく感じられる。
 
 近頃、なつかしい同級生からの電話が多くなった気がする。「飲み会やるぞ」とか「釣りに行くぞ」との連絡もあるが、多くなったのが「介護」に関する相談である。同級生の親の平均年齢を考えると75歳の後期高齢者の段階になっている。
 
 両親以外の介護に係る相談も少なくない。私は、長男に生まれ地元に住んでいるが、同じく地元で家を継いだ友人も多いことから、親の兄弟である伯(叔)父、伯(叔)母が5~6人いるのは普通である。ここで、問題が生じる。独身であったり配偶者を亡くし子供がいない叔父等からすれば実家の甥(姪)は、最後の頼みの綱と考えている方も多いと考える。遠方で元気で暮らしているうちは良いが、胸騒ぎがする連絡の一報は、「入院することになった。」。1~2ヵ月後には退院を告げられる。加齢や疾病状態によっては、介護を要する状態の叔父等を甥として今後どのようにして面倒を見ればよいのかという問題に直面し相談を受ける。
 
 現に、私が勤務する万葉園でも4分の1のご利用者の代理人は、子供や配偶者ではない。
 
 しかし、仮に遠方に居住地があり、要介護1~3程度の軽中度で軽度の認知症の場合など多額の預金や年金でもあれば、場所にこだわらなければ介護付き有料老人ホームなどは短期間で利用することができるかもしれないが、介護福祉施設では待機者が多く重度者が優先され直ぐに対応できる見込みは皆無に近いのが現状である。しからば、居宅サービスを利用して自宅での生活となるが、金銭管理や自己決定の問題が生じれば権利擁護や後見人の問題に直面するし、介護を要する身体で24時間の生活が大丈夫かと心配になる。
 
 それでは、甥として実家で面倒を見るかと考えるが家族、住居、金銭、主介護者など様々な問題があり、そう簡単に結論が出るものではない。
 
 どんどん施設を作れば解決するだろうと思うが、現実、平成12年に創設された介護保険制度の全国平均保険料2,911円が6年後の平成18年4月から4,090円となり、3年毎に見直しされる保険料は、来年の4月に改定される。社会保険方式の介護保険制度は、全ての人が等しく制度の恩恵を受けるものでなく、保険料だけを負担する方にとっては「高福祉高負担」でも仕方がないとは考えにくい。しかし、現実に介護する家族からは、「介護保険制度がなかったら家庭は崩壊していたよ。本当にありがたい。」との言葉が寄せられる。「高齢者の介護を社会全体で支え合う仕組み」として創設された介護保険制度が、人口が減少する中で高齢者は増加、そして緊急な課題としての認知症高齢者の増加、老々夫婦世帯や単身世帯の増加、都市部の超高齢化、高齢者の住まいの確保など課題は山積みである。しかし、基本は、住み慣れた地域で安心して生活できる体制であって「保険あって制度なし」にだけはなってほしくない。
          【万葉園・たんぽぽ施設長:大内】

【地域に支えられて】

2008-07-18
■■■特別養護老人ホーム万葉園■■■
 
 施設近くにお住まいの紺野さんから「畑の野菜取りに来らんしょ!」との温かいお声掛けがあったので、グル-プホ-ムたんぽぽの利用者の皆さんと「いざ出陣!」
 
 歩道に咲く花々に「この花きれいだごど。なんていうんだべな。」などと話しながら畑に到着すると、雑草一つない手入れされた畑にきゅうり・ナス・じゃがいも・かぼちゃ・とうみぎ(とうもろこし)など数え切れない種類と見事に育った野菜に全員で感激。「よく作ってっごど。あんなに立派になってっど。」
 
 紺野さんの奥さんにもハサミや袋まで準備していただき収穫を開始。車椅子で来たのに、どんどん畑の中に歩いて行く。紺野さんに「ナスにとげあっからなー。」との一声に「こんなのだいじょうぶだー。」とあっさり返答。あっという間に沢山の野菜を収穫し記念撮影を完了。
 
茄子畑 茄子畑2
 
 しかし、困ったことが起きた。沢山取りすぎて持って帰れなくなったのである。紺野さんからの救いの声、「車で持ってってやっから。」 最後の最後までご迷惑をお掛けします。
 
 帰りは、「酢もののきゅうりもみやっぺ、漬物もいいべっしたなー。」と相談しながら帰宅しました。紺野さんご夫婦には、いつもいつもありがとうございます。
 
 今、利用者の皆さんと楽しみにしているのは、私たちの住む相馬、双葉地方で来週の23日~25日に開催される「相馬野馬追祭」です。地元の騎馬会のご配慮で、騎馬武者の皆さんが来ていただけるのです。また、相馬藩の国歌と言われる「相馬流れ山」の踊りを披露していただけることで、大変楽しみにしています。相馬地方に住む者にとっては、勇壮な甲冑を身につけた騎馬武者姿を見たり、心に染み入る相馬流れ山を聞くと胸が熱くなるのです。
 
 このように多くの地域の皆さんに支えられ地域の一員として生活できていることに感謝申し上げます。
 
 追伸  「おまえは本当にサルビアなの?」
 
 ご報告が遅れましたが、「ゴマじゃないの?」と言われた謎のサルビアですが、見事に赤い花を咲かせました。あれからも職員から「あのじゃがいもいつ収穫するのですか。」などと言われましたが見事に咲き、これから訪れる台風などでも倒れない、私ども職員と同じような強健な姿を今後も見守って参りたいと思っております。是非、見に来てください。
咲いたサルビア1 咲いたサルビア2
 
    【文:万葉園・たんぽぽ施設長 大内】

2007年

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【“ことば”を取り戻した日】

2007-12-07
■■■特別養護老人ホーム万葉園■■■
 
 秋田市の今村病院での話。
 
 今村病院第二病棟は、入院者の六割が老人性認知症のお年寄りだ。Aさんは、アルツハイマ-型認知症の最重度患者である。他人の病室に入ってはコップを掴んで離さなかったり、消火器を持ち歩いたり。おむつ交換では暴れて介護職員を殴るわ蹴るわでとてもとても始末に負えなかった。
 
そんなAさんに、介護職員のMさんが担当として付き添うようになった。Mさんは、とにかくAさんについて歩いて話しかけた。つい触ろうとするものを一つ一つ説明し、「気持ちいいね」と天気の話もした。できるだけ笑顔で接した。
 
人に嫌われないように、いつも清潔してあげた。そうすると、他の付き添いさんもAさんに声をかけるようになった。
 
 二ヶ月後、なんとAさんの険しかった顔が優しくなった。
 
「同じ散歩でも、一人でとぼとぼ歩くのと連れがいるのでは違うんだね」と看護師さんの驚きが嬉しかった。四ヵ月後、なんとうなるだけだったAさんにことばが戻り、ある朝、「世話になるなあ」とつぶやいた。
 
 老人性認知症の患者が、最重度から中等度まで回復するのは本当に珍しいことで、主治医も感動したとのこと。
 
 この話を聞いて、私は、Mさんが愛情を持って話しかけ続けた成果だと思う。つまりは、ただ単に病院の職員としてのサ-ビス精神・職務だけでなく、ホスピタリティの精神で認知症患者さんに接したからこそ、Aさんの回復にこぎ着けられたのだと思う。Mさんの小さいときから培われた人間愛とコミュニケ-ション能力をフルに発揮し、患者さんに心のこもったおもてなしをしたことが功を奏したのであろう。
 
 しかし現実は、全てがこのような結果に結びつくとは限らない。
 が、私たち介護老人福祉施設に勤務し、日々お年寄りと接する業務についている者には、「ホスピタリティの精神で看護・介護に当たればいつの日か必ずご利用者の豊かな人生に結びつく」ことを信じ、日々業務に励みたいものである。
 
 私たちも、過日施設内職員研修会「ホスピタリティの基礎」で学んだことを活かしながら業務に取り組み、自分自身の一度しかない人生にもプラスになるように頑張ろうではないか。
        【万葉園施設長 梅田 正彰】

【壁とは!!】

2007-10-12
■■■特別養護老人ホーム万葉園■■■
 
 「記録の壁」、「健康を維持する上での壁」、「仕事上の壁」などと日常生活と深い関わりのあるもの。また、「ベルリンの壁」、「南北の障壁」、「宗派の壁」などと背景に政治的色彩の濃いものでよく「壁」の用語が使われている。
 
「突き当たる」、「突き飛ばされる」、「どうにもならない障害」といった負の用語として捉えてしまう。
 
このように「壁」というと、どうもよいイメ-ジが湧いてこない。確かに人生そんなに甘いものではないのが常であるが、小生も今日までいろいろな壁にぶち当たりながらの人生であった(現在も)。時には、「壁」に打ちのめされ所期の目的を達成でないまま、おめおめと引き下がったこと度々のような気がする。
 
今勤務している職員を見ても、介護老人福祉施設の専門職として、業務上いろんな壁に突き当たり、日夜悩み苦しんでいる姿を垣間見ることが出来る。私としては専門的な知識も技能も持たない身であることから、どう指導・助言し、そして、励ましたらよいかという「壁」にぶち当たり、タンコブだらけ。
 
しかし、よく考えてみると「壁にぶち当たる」ということは、それだけ自分の職に真剣に取り組んでいる証拠でもある。でたらめな中途半端の勤務態度からは「壁」すら感じ取ることも出来ないのではないか。「壁」を感じ取ることが出来るその職員は、徐々に「本物の専門職員」に成長する一つの過程なのだと前向きに考えるべきである。
 
万葉園・たんぽぽの職員の皆さん、大いに悩み苦しみ、壁を乗り越え、施設・事業所の「人財」とならんことを期待する。
        【万葉園施設長 梅田正彰】

8月の福寿園

2007-08-31

■■■特別養護老人ホーム福寿園■■■

 暑さも峠を過ぎ過ごしやすくなりましたが、8月に入ってからの猛烈な暑さ続きは高齢者の皆様には耐え難い毎日で体調を崩されるのではないかと心配しておりました。でもデイ利用者様から「夏は暑いもの。若いもんがこのぐらいでフーフー言ってどうする」と逆にたしなめられ、利用者様の忍耐力と精神力の強さを感じさせられました。

 私こと、本年4月新任施設長として就任以来、あっという間の4か月でしたが、机に座る間もない毎日で、利用者様といろんな話をしてみたい。悩みも聞いて共感したいと思っていましたが、新人故に十分その時間がとれなく大変申し訳なく思っております。

 利用者様が楽しみにされていた8月5日の福寿園夏祭りも熱帯夜の中での開催となりましたが、ご家族様や地域の多くの皆様のご協力頂き楽しく過ごすことができました。

 今年法人設立10年を迎える南相馬福祉会は、地域の皆様の総合福祉サービス施設としての役割を果たすため、職員みんなで頑張って参ります。

                  【福寿園施設長 坂下昌弘】

【長寿の秘訣は??】

2007-06-13
■■■特別養護老人ホーム万葉園■■■
 
 先日の6月9日、当事業所グル-プホ-ムたんぽぽを利用いただいているK・S氏が目出度く満100歳の誕生日を迎えた。百寿のお祝いということで、県及び市から夫々、保健福祉事務所の副所長様・南相馬市長様始め関係者の方々が参列され、知事賀寿贈呈式が執り行われた。賀寿状や記念品、花束の贈呈やら、市長からのお祝いのことばも寄せられた。本人は、実にご満悦の様子で、参加した誰もがその長寿にあやかりたいといった雰囲気であった。
 
 当然身内である親戚の方々も北海道や埼玉と遠方より駆けつけ、来賓や利用者の皆さんと共に式に参加し、K・S氏の長寿を我がことのように喜びを共有していた。日頃生活を共にしている利用者の中には涙を流しながら、身振り手振りで友の百寿のお祝いをしていた方もいた。
 
 K・S氏は何と明治・大正・昭和・平成の4時代を過ごしてきたことになる。この100年の間には山あり、谷あり、激動の中での生活ではなかっただろうか。驚くほどに、若い時分のことを鮮明に記憶し、楽しく話してくださる。でも、何故100歳までこのように元気でいられたかについては、話を聞くことがない。
 
 何故なんだろう。身体つきもそう強健ではなさそうである。遺伝なのだろうか。
 
 ただ予測できることは、時代の流れにうまく順応し、くよくよしない人生を送ってきたからでは。また、機械に頼らない身体資本で働き、鍛えてきたからではなかろうか。食生活とて、今では粗食と捉えられても、時代を考えれば身体にとっては最適な食環境であったのではないか。今度ゆっくり聞いてみよう。
 
 K・S氏のいつまでもの健康を祈念し、自分もあやかりたいと思うこの頃である。
 
 ま、無理か???
           【万葉園施設長 梅田 正彰】

着任いたしました。

2007-04-13
■■■特別養護老人ホーム梅の香■■■
この度、4月1日付けで特別養護老人ホーム梅の香の施設長として着任いたしました。
 私は、小高町役場職員として42年間奉職し、平成17年3月定年退職したところであり、福祉介護事業のお手伝いをすることになろうとは考えても見なかったことで、多々戸惑いを感じているところであります。
 しかしながら、その任に就いたからには、社会福祉法人南相馬福祉会の基本理念である『安心・信頼・やすらぎ』と梅の香の『やすらぎの中にともに歩む幸せつくり』を目標に最善の努力をいたすものであります。
 そのために、『和と輪』をモットーに全職員一丸となり、利用者の皆様の『やすらぐもう一つの我が家』を目指して邁進する所存でありますので、今後とも前施設長同様のご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
 
【梅の香施設長:井戸川德義】

2006年

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今年を振り返り

2006-12-31
■■■特別養護老人ホーム梅の香■■■
 
 今年もいよいよ押し詰まりました。利用者様は元気にクリスマス会に参加され、ハンドベル演奏に聞き入り楽しいひと時をご家族の皆様と一緒に過ごされました。今年を振り返ってみると、1月1日今年始めの行事として神楽の舞が披露され、無病息災を祈願されました。初詣、雛祭り、温泉旅行、相馬野馬追い、野馬懸、夏祭り、火祭り花火大会、敬老会、賀寿祝い、白鳥見学、芸術展等に参加を頂誠に有難うございました。
 介護にあたっては利用者その人がその人らしく生きる事の援助に心掛け、技術的に下手であっても、利用者様が「ありがとう」といって下さる事に職員は励まされ、自分を知り、見つめ直し、利用者様から学ぶという姿勢を大切にし、その人の生活のニーズに沿った介護サービスを続ける事が出来ているものと思います。
利用者の皆様本当に有難うございます。職員の皆さんご苦労様でした。良い年をお迎え下さい。
【文:梅の香施設長 大橋】

2006 あかりのファンタジーⅰnおだか

2006-12-15
■■■特別養護老人ホーム梅の香■■■
 
日増しに冷気の加わる折柄、ご家族の皆様にはいかがお過ごしでしょうか?
 梅の香ではご利用者様始め職員もインフルエンザの予防接種を行いました。ご安心下さい!
 全館に加湿器を備え風邪対策と健康管理に努めております。さて12月に入り心せわしい師走となり、年の瀬を迎える準備等でご多忙のことと存じます。地域に根ざした梅の香は一昨年に引き続き地域交流のイベントへの参加として、小高区恒例の「2006あかりのファンタジーⅰnおだか」イルミネーションコンテストに参加しております。区内商店街は勿論、ドライブがてら梅の香のイルミネーションをぜひ御覧下さい。
 
 
          【梅の香施設長 大橋】

【施設の顔とは!!】

2006-12-07
■■■特別養護老人ホーム万葉園■■■
 引越し業者さんの話である。
 「仕事を依頼され、見積もりを立てるためにそのお宅に伺い、部屋の内部の家具類を見なくても、玄関先を見ただけでおおよその経費を算出することができる。」と。こんなコメントをテレビで話していた。「玄関先がすべてを物語っている」ということだろう。
 
 そう言えば、昔から「玄関先を見ると、その家の暮らしぶり、子供のしつけの状況、夫婦仲、場合によっては経済状況まで分かるものだ。」と祖母が口癖のように話していたのを思い出す。
 
 先日、あるお蕎麦屋さんで注文した品が出てくるまで暫く時間があったので、何気なく他の客の座敷への上がり方を見ていた。すると若い夫婦は歩いてきた方向のまま履物を脱ぎ、座敷のテ-ブルについた。その後直ぐに中年の夫婦と10代の息子さんの3人が同じようにやってきた。夫婦は上がり口で向きを変え、帰りに履きやすいように履物を脱ぎ、座敷に上がった。最後にその息子さんが同じ動作をしたと同時に、腰を屈め両親の履物と自分の履物を揃え直したのである。久しぶりに見た微笑ましい、感心する光景であった。
 
 玄関先一つ、履物の脱ぎ方一つが「家庭の顔」であって、家庭内の様子やそのしつけの様子が見えてくる様はいつの世も変わらないのだろう。
 
 ところで、我が家は・・・。とても、他人のことは言えたものではない。
 
 施設はどうだろう。どこを見れば、一目でその善し悪しが分かるのだろう。「施設の顔」とはいったい何なんだろうか?自分として何となく気になる大きな課題である。
           【万葉園施設長:梅田正彰】

【半年の月日が流れ】

2006-10-17
■■■特別養護老人ホーム万葉園■■■
 
 10月に入ると、ようやく天候も落ち着き、晴天の日が続くようになった。
 
 施設の周りでは秋の穫り入れ時で、コンバインの音が此処彼処から聞こえてくる。まったく、秋たけなわといったところである。
 
 施設内を巡視していると、利用者も何故かしら、秋の季節を感じ取り生き生きと過ごされているようだ。これも、多くの職員が親身になって秋の季節を味わって貰おうと工夫して業務を遂行している賜であろう。
 
 ところで、小生も当施設をお手伝いするようになってから半年の月日が流れた。この間、日頃予想もしないいろいろな出来事にも出あう。その一つに、利用者から「感謝のことば」を耳にすることだ。普段は黙して余り多くを語らない利用者でも、常に感謝の気持ちを忘れないで生活しているからであろう。
 
 また、携われば携わるほど老人介護の大切さ、難しさが見えてきたことである。と同時に、一朝一夕には解決できそうもない課題も見えてくる。
 
 従って、今後とも職員一丸となって、課題解決のための努力と利用者は勿論のこと、地域やご家族、関係機関の信託に応えられるよう、更に愛され、親しまれる施設づくりに頑張っていきたいものである。
      【万葉園施設長 梅田 正彰】

初孫の誕生

2006-09-29

 ■■■特別養護老人ホーム梅の香■■■

 8月29日、13時53分、体重2.680g、身長50.5cmの小さめの可愛い女の子です。9月3日母子ともに元気に退院しました。退院祝いを兼ねて、1日早めてお七夜祝いを行ないました。9月4日には命名式を行い紗季と命名しました。紗には薄絹という意味があり、天女の羽衣のように透き通って飾らない柔和な子供になるということ、日本にしかない四季、四季を体中で感じるような、自然を愛せる人になって欲しいとの願い、紗季と名付けたとの事です。夫婦の願いが叶うよう、元気に健やかに成長することを見守って行きたいです。

             【文:梅の香施設長 大橋】

2005年

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仕事納めにあたって

2005-12-29
■■■特別養護老人ホーム梅の香■■■  
 
 光陰矢のごとしと申しますが、月日の経つのは早いものです。四季のかわり目が慌しく過ぎて今年もいよいよ押しつまりました。
今年を振り返って見るといろいろな行事等の取り組みにはご家族、地域の方々やボランティアの方々のご支援とご協力がありました。また「安心、信頼、やすらぎ」の基本理念を職員が共有し、利用者の立場に立った日々の介護や日常生活の援助と自立支援の施設サービスに努力されましたことに、感謝いたします。
 利用者とよりよい関係を築きながら今年の仕事納めを迎えることができました。この一年本当にご苦労様でした。くれぐれも健康や事故には気をつけられ、良い新年をお迎えください。
                                                
                            【梅の香施設長:大橋】

開所3年たって

2005-12-08
■■■特別養護老人ホーム万葉園■■■
 
 師走を迎え寒さがひとしお身にしみる季節となりました。今月はじめには初雪がふり、いよいよ本格的な冬の到来を感じさせ、今年の冬は雪が多く降るのではないかと思う反面、地球温暖化によって自然環境へ大きな影響が出てくることが気に掛るところです。万葉園・たんぽぽも開所して3周年を迎えました。開設当初から「安心・信頼・安らぎ」の法人運営方針に基づき、万葉園の運営を職員で話し合って「思いやり・気配り」と、たんぽぽの運営方針「思いやり・やさしさ・ありのまま」をそれぞれモットーとして共有しながら、ご利用されている方の立場に立って共に支え合い3年が経ちました。ご利用されている一人ひとりにとって生活の場、暮らしの場として、自分らしく満足した日々を送られてこられたでしょうか。また、ご家族の皆様方は面会においでになられた時どのように思われたでしょか。日頃、私達職員はことば使いや対応には十分気を配っておりますが、いかがでありましたか、日々振り返り反省の毎日です。
 
 去る10月から介護保険法の一部改正が実施され、特養ホームでの居住費・食費が利用者の自己負担となりましたが、一方で介護報酬の引き下げが行われ経営収支は大幅な減収が見込まれます。更に来年4月改定では特養ホームも介護報酬を引き下げる方針であると報じられており、更に大幅な減収が予想され、良質な人材確保と安定的な経営が将来心配されますが、選んでよかった、利用してよかったと評価される施設を目指したいと思います。
 
 2005年も残り半月となり12月18日には万葉園・たんぽぽクリスマス会があります。利用者は歌とハンドベルの練習に一生懸命です。家族と共に楽しい一時を過ごすのを待ち遠しく思っているようです。これから冬本番となるので、利用者の皆さん風邪を引かないように毎日の生活を送り新しい年を迎えられることを願っています。そのためには自分から風邪をひかない予防に努めていますが、職員にも自分の健康管理に十分注意するように話している今日この頃です。
          【万葉園施設長 佐々木良悦】

研修と民話の里

2005-12-07
■■■特別養護老人ホーム梅の香■■■」 
 
 心忙しい季節となりました。去る11月10日、11日の2日間、役員研修会に同行しました。今年の役員研修は第6回介護保険推進全国サミットⅰn遠野で行われました。今回のサミットでは、『自立支援と尊厳の重視~家族が元気・地域が元気~活力ある地域社会の創造を目指して』を、メインテーマに2日間、特別講演やパネルディスカッション、分科分等で論議され、新たな介護保険制度を理解し高齢者を地域で支えるシステムをどう構築するか?介護保険制度の理念の実現に向けてどう取り組むか?また高齢者の「尊厳」と権利擁護が重要であることを得、大変有意義なサミットでした。
 11日の午後は民話の里遠野を見聞する機会を得ましたので、その一端に触れたいと思います。遠野は昔話と伝説の残る里です。様々な話があり、遠野の「三大昔話」に数えられるのが「座敷わらし」「カッパ」「オシラサマ」の三つです。
 人々の暮らしを守る、カッパと仏様。カッパ伝説が残る穏やかな小川のカッパ渕があります。常堅寺の左側には「カッパ狛犬」と言われる石像があり、常堅寺の裏を流れる足洗川には多くのカッパ伝説が残されていて、人々は昔からカッパ渕と呼んでいる清らかな流れの川辺の散策コースには小さな祠がありカッパ神が祀られています。
 伝承園は国の重要文化財に指定されている「菊池家」の曲がり家や土蔵など昔の暮らしが分かる建物が数多く移築されていて、1000体のオシラサマを祀ったオシラ堂などがあり、民俗文化の中心施設の1つであります。
 オシラサマは、東北特有の神様でオシラサマ信仰の元であるとされ、馬と娘の悲しい恋物語が語り伝えられています。
 短い時間でありましたが貴重な見聞ができ、サミットの疲れを癒されたものと思います。プライベートで民話の里へ足を運んでみませんか?
 
                   【梅の香施設長:大橋】

梅の香紹介

2005-11-18
■■■特別養護老人ホーム梅の香■■■ 
 
 秋の深まりと共に、野山が色鮮やかな紅葉を楽しむ季節となりました。
 
 私達の施設は平成16年6月1日に開設し、市街地に近く保健福祉、医療施設が隣接しており小高町の『保険・医療・福祉ゾーン』として位置づけられた地に開設されました、ユニット型特別養護老人ホーム「梅の香」です。
 クラスター方式で小規模の家が寄せ集まった六つのユニットで構成されております。また、全室個室で10人単位の家庭的な雰囲気で気兼ねのない日常生活を営めるように、専任のスタッフが心安らぐ家庭に近い暮らしを支援致します。また、ユニット毎に配置された職員による利用者一人一人の個別ケアの実現を目指しております。
 
                【梅の香施設長:大橋】

すっかり秋らしくなってきました

2005-10-05

今朝、窓を開けるとキンモクセイの香りが漂っています。すっかり秋らしくなってきました。

 いよいよ10月に入りました。新たな介護保険制度改革のスタートです。いみじくも「改革,改革」と叫んで衆議院選挙を圧勝した小泉再政権最初の実施です。

 先般の制度改正の利用者家族説明会には、殆どの方が居住費や食費の利用者自己負担導入には理解を示しながらも一抹の不安と今後の負担過重の重大性を顔に出されていたのが印象的でした。

 誰しもが入所する際にこんなことになるとは考えてもいなかった事が起きたのです。

 既に入所されている方については、半分あきらめもあろうかと思いますが、今後新たにお入りになる方には一度立ち止まって検討する方も出てくるのではないでしょうか。そうなれば国の思うつぼである訳ですが、しかし実際にはどのように変化するであろうか。施設介護にかかる経費負担より、在宅でいつまでも介護を続けなければならない家族負担過重解消策が緊急の課題として先行整理されるような気がしてならない。そのために特別養護老人ホームがあるのです。制度を適正に運用するには、ある程度の改革も必要であるが、そのためには慎重な総括と反省を持って検討すべきであり、今回の改革は十分な検討時間も無い中でのスタートに憤りを感じる者は私だけでしょうか。【武内 記】

社会福祉法人南相馬福祉会
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